金芽米でコメ農業活性化 東洋ライスが新戦略2013年12月3日
美味しくて栄養価も高く、健康機能効果に優れた「金芽米」を開発・販売し、各方面から注目されている東洋ライス(株)(本社:東京都中央区、雜賀慶二社長)は11月28日、東京・中央区の野村コンファレンスプラザ日本橋において「金芽米による日本のコメ農業の活性化戦略」発表会を開催した。
◆高く、多く売る
TPPへの参加や、減反政策の廃止など、日本の稲作農家を取り巻く状況は厳しさを増大させており、極言すれば、このままでは、国土の水田を維持していくことが困難になる恐れも、懸念される。
そうした状況を踏まえ、このたび東洋ライスは、金芽米が人々の健康に寄与する特殊性を活用して、「金芽米による日本のコメ農業の活性化戦略」を立案し、実行していくことを決めたものだ。
活性化戦略のキーワードは、「生産者のコメを高く、且つ多く売る」こと。
生産者米価の低迷、米消費量の減少に苦慮している稲作農家にとって、同社の活性化案は希望の戦略となるか、これからが正念場となる。
(写真)
新戦略を紹介する雜賀社長
◆学校給食へ金芽米
活性化戦略の骨子は、次の3施策だ。
[1]コメ農業関係者向けの金芽米受託加工サービスを開始する。
[2]金芽米について生産者と連携し、国内・海外で販売し、情報の提供とPR支援を行う。
[3]学校給食など学童向け金芽米受託加工を積極的に推進する。
[1]については、最低ロット1トンで、原料玄米の水分が14%±0.5%、検査米であること、また栽培履歴が取れること、の条件を満たす原料玄米であれば11月28日より金芽米加工を受託する。販売・消費は委託者の責任となる。
[2]については、同社がすでに3年前よりニューヨークのスーパーなどで日本の約2倍の価格で販売している。今後同社は、金芽米の海外進出を本格化させる方針であり、受託金芽米についても海外の富裕層を対象に、積極的に売り込んでいく予定だ。
[3]については、学校給食での金芽米の提供は、金芽米を継続摂取することであり、子どもたちの健康にとって高い効果が得られるものと、同社は考えている。「地元で穫れたコメを金芽米に加工し、学校給食として子どもたちに食べさせたい」との、自治体関係者からの問い合わせに応えるものでもある。
◆有利販売で増産意欲高める
生産者にとっては、金芽米にすることで有利販売できることから、増産意欲も高まる。それにより生計が潤い、後継者も育つ。耕作放棄地も減り日本の原風景の維持にも繋がる。金芽米の健康効果により、医療費の削減にもなる、など良いことずくめの未来像も見えてくる。
雜賀社長は「厳しい農業環境があり、日本の稲作は大丈夫か、と危惧しているが、それを解消するのが金芽米だ。人間は何を一番に求めるのか、それは元気で長生きできることであり、金芽米にはそれを支える効果がある」と語った。
発表会にはJA鳥取いなば(鳥取)の山田準二常務も出席し「地域の名前を付けたコメを売っていきたいと考えていたところ、東洋ライスさんから話が有った。販売の考え方が一致し、平成24年度から取引を開始した。「ひとめぼれ」1万2000袋、「きぬむすめ」5000袋の契約ができた」と、連携の取り組みについて紹介した。
また「米づくりに係わる誇りと自信を持った生産者が作っているコメを販売していきたい。東洋ライスはJAにとって、大事な取引のできる企業だと思っている」と話を結んだ。
(写真)
東洋ライスとの連携について述べるJA鳥取いなば・山田常務
(関連記事)
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