稲発酵粗飼料向き「たちはやて」育成 農研機構2013年12月18日
農研機構はこのほど、早生で茎葉多収、倒伏しにくい稲発酵粗飼料用稲「たちはやて」を育成した。早生で「コシヒカリ」より早く収穫でき、籾の割合が低いので牛の消化によいなどの特長がある。
「たちはやて」育成地(茨城県つくば市)における出穂期は「コシヒカリ」より2日遅いが、射な発行粗飼料としての収穫適期である黄熟期は「コシヒカリ」の成熟期よりも約2週間はやく、「コシヒカリ」の前に収穫を終えることができる。
地上部収量は、同じ熟期の飼料用品種である「夢あおば」より5%多収だった。低コスト生産が期待される湛水直播による地上部収量は中世熟期の飼料用品種「ホシアオイ」よりも13%多収。稈質が強いことから倒伏しにくく、直播栽培に適する。
また、牛が消化しにくい籾の割合が低く、消化しやすい茎葉の割合が高いので、品質のより稲発酵粗飼料になる。平成25年11月12日に品種登録出願公表となった。
(写真)
「たちはやて」(右)のほ場での草姿(左は「夢あおば」)
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