ごはん食の大切さ、受け継いで JA全中が表彰2014年1月10日
第38回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクール表彰式を開催
第38回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクールの表彰式が1月10日、東京・大手町のJAビルで開かれた。
38回目を迎えた同コンクールには、全国から作文部門に5万5854点、図画部門に6万9837点の応募があった。応募した小中学校数は作文部門5592校、図画部門6634校で、応募した学校は前回より増えた。
各都道府県の審査を経て昨年11月に全国審査会を開催。内閣総理大臣賞2人、文部科学大臣賞6人、農林水産大臣賞6人、全国農業協同組合中央会会長賞6人のほか、優秀賞90人と学校奨励賞14校を決めた。
(写真)
表彰をうけた小中学生のみなさん
◆「家族の食卓」に注目 萬歳会長
主催者のJA全中・萬歳章会長は、コンクールについて「これからの食・農・地域を担う次世代の子どもたちに、お米・ごはん食、日本の食卓と国土をつくりあげてきた稲作をはじめとする農業について学びを深めてもらい、子どもたちの優れた作品の顕彰を通じて、お米・ごはん食・日本食の重要性を広く周知することが目的」と話し、今回の応募作品には農業生産のようすだけでなく、「家族の食卓」が多数登場していたことに触れ「世界に誇る食文化が今後とも各地・各家庭で受け継がれていくことを確信した。食文化と日本農業の価値を再認識していただければ」などとあいさつした。
◆未来に希望が持てる作品多数
審査委員長の中村靖彦氏(農政ジャーナリスト)は「コンクールに応募した作品は日本の農業・農村の縮図。しかし決して暗い印象ではなく未来に希望が持てると毎年思う。日本人の大事な食べ物をこれからも大切にしてほしい」と子どもたちに呼びかけた。
作文部門で内閣総理大臣賞を受賞した宮崎県日之影町立宮水小学校6年の橋本将憲君の作品は『一つぶの重さ』。棚田で苦労して米づくりをする祖父母の姿と、地域の人々が苦労して開いた「七折用水」の歴史を書いた。「ばあちゃん、じいちゃんの忙しさ、農業の苦しさと楽しさを知ってもらうために書きました」と話した。
図画部門の受賞者は佐賀県武雄市立武雄中学校3年の中野百合香さん。作品『くらしを支える農業』は、機械化された田植えの情景を地域の高齢者や季節感、遠くの風景をも盛り込んで描写している。美術部に入部した1年生のときから応募。「やっと受賞できて達成感があってうれしいです。将来も美術関係の仕事がしたい」と夢を語っていた。
(写真)
内閣総理大臣賞を住所うした中野百合香さん(手前)と橋本将憲君
※内閣総理大臣賞受賞作品は、平成25年12月11日付の記事「JA全中作文・図画コン 受賞者が決定」に掲載しています。
(関連記事)
・JA全中作文・図画コン 受賞者が決定(2013.12.11)
・「パンvsごはん」絵画コンクール受賞作品決定(2013.09.26)
・毎日ごはんを食べる人は6割 JA全中(2013.04.25)
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
変革恐れずチャレンジを JA共済連入会式2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
姿かたちは美しく味はピカイチ 砂地のやわらかさがおいしさの秘密 JAあいち中央2025年4月2日
-
県産コシヒカリとわかめ使った「非常時持出米」 防災備蓄はもちろん、キャンプやピクニックにも JAみえきた2025年4月2日
-
霊峰・早池峰の恵みが熟成 ワイン「五月長根」は神秘の味わい JA全農いわて2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
「八百結びの作物」が「マタニティフード認定」取得 壌結合同会社2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日