ラオスの洪水被災者に備蓄米支援 約100万食2014年1月15日
農林水産省は「ASEAN+3緊急米備蓄」協定に基づいてラオスに洪水被災者を支援すると1月14日発表した。
昨年10月、ラオス政府から6月から8月にかけて発生した台風による洪水被害に対して「ASEAN+3緊急米備蓄(APTERR)」の枠組みを活用した食糧支援要請があった。
APTERR(アプター)とは、ASEAN10カ国と中国、韓国、日本における食料安全保障の強化と貧困の撲滅を目的とし大規模災害などの緊急時に備える備蓄の枠組み。2002年のASEAN+3農林大臣会合でパイロットプロジェクトの開始が合意され、12年に協定が発効した。現物(現金)備蓄と申告備蓄から構成している。
現物備蓄は緊急時に放出することになっており、今回、ラオス政府はこの現物備蓄の活用を要請した。
要請に基づき、平成24年に日本政府が拠出しラオス国内に保管されている現物備蓄米223t(国産米も含む)が支援に活用されることになった。ラオスには米400tを拠出したが、干ばつ被害支援で177tをすでに活用していた。233tはラオスの米消費量をふまえると約100万食相当だという。
APTERRは、これまで現物(現金)備蓄の枠組みでASEAN6カ国(フィリピン、ラオス、インドネシア、タイ、ミャンマー、カンボジア)に対して約3000t(約200万ドル)の緊急支援を行っている。日本は政府米を活用した現物備蓄事業で約2000t、現地で米を調達する現金備蓄事業で約1000tを実施してきた。
(関連記事)
・フィリピンへ米400万食支援 農水省(2013.11.26)
・フィリピンへ緊急食糧支援 農水省(2013.01.04)
・食料安保のため東南アジアで米備蓄 ASEAN+3会合で協定を採択(2011.10.12)
重要な記事
最新の記事
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日
-
厚木・世田谷・北海道オホーツクの3キャンパスで収穫祭を開催 東京農大2024年11月22日
-
大気中の窒素を植物に有効利用 バイオスティミュラント「エヌキャッチ」新発売 ファイトクローム2024年11月22日
-
融雪剤・沿岸地域の潮風に高い洗浄効果「MUFB温水洗浄機」網走バスに導入 丸山製作所2024年11月22日
-
農薬散布を効率化 最新ドローンなど無料実演セミナー 九州3会場で開催 セキド2024年11月22日
-
能登半島地震緊急支援募金で中間報告 生産者や支援者が現状を紹介 パルシステム連合会2024年11月22日