米価低迷に危機感 萬歳JA全中会長2014年9月5日
飼料用米を増産米価低迷下で農家の所得確保を
JA全中は9月4日定例記者会見を行った。萬歳章会長は、最近の米価の低迷に危機感を表すとともに、飼料用米などを増産し、農家所得を確保していくと語った。
萬歳会長は、最近の米価低迷について、ここ数年の豊作もあって「供給過剰とマーケットはみており」、「残念ながら今年産米の仮渡金も下げざるをえず」、このままでは再生産が難しいと、米価低迷について危機感を表明した。来年産米以降については、飼料用米など非食料米の生産を拡大して、農家の所得を確保していく方向を強調した。
冨士重夫専務は飼料用米について、30万tから40万tレベルへの取り組みが必要だとし、そのためには飼料用米の「流通の円滑化が大きな柱」になると語った。
主食用米については、コメ需要の2分の1以上が中食・外食をはじめとする加工・業務用であり、これらへの対応を強化していく必要があること、精米販売についてもインターネットやファーマーズマーケットでの直接販売など多様な販売方式を積み上げていくことが大事だと語った。
(写真)
会見する萬歳会長
◆総審中間取りまとめ11月上旬に
8月から「自主改革」について審議しておいる「総合審議会」および「JA改革専門員会」「中央会改革専門委員会」については、5日に開催される「有識者会議」の意見を踏まえながら、11月上旬には「中間取りまとめ」を行う予定だとした。
(関連記事)
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