輸入小麦の売渡価格5.7%引き下げ-10月から2015年9月10日
農林水産省は輸入小麦の政府売渡価格の改定を9月8日に発表した。
4月から9月までの売渡価格より5.7%の引き下げとなり、5銘柄平均(税込価格)で1t5万6640円となる。
小麦価格の国際相場は10月期の算定期間(3月第1週~9月第1週)平均で5.1ドル/ブッシェルだった。4月期算定期間平均の5.4ドル同よりも下落した。今年に入って潤沢な世界在庫量見込みなどを受けて相場は低下した。6月下旬に米国産地での大雨による作柄悪化懸念で一時上昇したが、その後は軟調に推移している。
また、海上運賃は中国の石炭輸入の減少と景気減速などの要因で市場が低迷し、燃料価格の下落もあって4月期算定期間平均の46ドル/トンが10月期は40ドル同と下がった。
為替は円安基調となったものの、相場下落等の影響で買付価格は下落、その結果、政府売渡価格も引き下げとなった。農林水産省によると今回の政府売渡価格の改定が消費者物価指数に与える影響は▲0.005%程度だという。食パン一斤(169円)に対して1.1の引き下げとなる程度。
(関連記事)
・麦・大豆の作付け1万ha増 農水省 (15.07.08)
・輸入小麦の政府売り渡し価格3%引き上げ 農水省 (15.02.27)
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