世界の小麦生産量 史上最高の見込み-米農務省見通し2016年2月12日
米国農務省(USDA)は2月9日、2015/16年度の世界の穀物等の需給見通しを発表した。
小麦は生産量がインドなどで減少するが、ウクライナで春の降雨による作柄改善から増加、中国、豪州等でも増加することから、世界全体では史上最高となる前年度比1.4%増の7億3577万tの見通し。消費量はEUで飼料用需要が増加することから史上最高となる同0.8%増の7億1141万tの見通し。
世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は同3.2ポイント増の33.6%となる見通し。
トウモロコシは、生産量が中国、カナダで増加するが、EUで乾燥により減少、米国、ウクライナでも減少することから世界全体では史上最高だった前年度を下回る同3.9%減の9億7008万tの見通し。
消費量は中国等で増加するが、EUで飼料用需要が減少することなどから前年度を1.0%下回る9億6745万tの見通し。生産量が消費量を上回り期末在庫率は同0.5ポイント増の21.6%の見通し。 米は生産量がインド北東部でカリフ米の単収低下、タイで乾燥による収穫面積の減少と単収の低下で減少することから、世界全体では前年度を1.8%下回る4億6950万tの見通し。
一方、消費量は中国などで増加して史上最高の4億8368万t(前年比0.3%増)と見込みで生産量を上回る。そのため期末在庫率は同3ポイント減の18.5%に低下し、06/07年度以来の低い水準となる見込み。
世界の穀物全体としては生産量が消費量を上回り、24億6955万t(対前年度比1.3%減)で期末在庫率は23.3%(同0.5ポイント増)の見込みとなった。
大豆は生産量がアルゼンチンで減少するが、ブラジルで現地通貨の下落に伴う輸出競争力増から収穫面積が増加し、史上最高の3億2051万t(同0.5%増)が見込まれる。消費量は中国、アルゼンチン等で増加することから史上最高の3億1452万t(同4.7%増)となる見込み。生産量が消費量を上回るものの期末在庫率は前年度より0.1ポイント減の25.6%となる見込み。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(118) -改正食料・農業・農村基本法(4)-2024年11月16日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (35) 【防除学習帖】第274回2024年11月16日
-
農薬の正しい使い方(8)【今さら聞けない営農情報】第274回2024年11月16日
-
【特殊報】オリーブにオリーブ立枯病 県内で初めて確認 滋賀県2024年11月15日
-
農業者数・農地面積・生産資材で目標設定を 主食用生産の持続へ政策見直しを JAグループ政策要請①2024年11月15日
-
(410)米国:食の外部化率【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月15日
-
値上げ、ライス減量の一方、お代わり無料続ける店も 米価値上げへ対応さまざま 外食産業2024年11月15日
-
「お米に代わるものはない」 去年より高い新米 スーパーの売り場では2024年11月15日
-
鳥インフル 米オレゴン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月15日
-
「鳥インフル 農水省、ハンガリー2県からの家きん・家きん肉等の輸入を14日付で一時停止」2024年11月15日
-
「鳥インフル 農水省、ハンガリー2県からの家きん・家きん肉等の輸入を13日付で一時停止」2024年11月15日
-
鳥インフル 米ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月15日
-
南魚沼産コシヒカリと紀州みなべ産南高梅「つぶ傑」限定販売 JAみなみ魚沼×トノハタ2024年11月15日
-
東北6県の魅力発信「食べて知って東北応援企画」実施 JAタウン2024年11月15日
-
筋肉の形のパンを無料で「マッスル・ベーカリー」表参道に限定オープン JA全農2024年11月15日
-
「国産りんごフェア」全農直営飲食店舗で21日から開催 JAタウン2024年11月15日
-
農薬出荷数量は3.0%減、農薬出荷金額は0.1%減 2024年農薬年度9月末出荷実績 クロップライフジャパン2024年11月15日
-
かんたん手間いらず!新製品「お米宅配袋」 日本マタイ2024年11月15日
-
北海道・あべ養鶏場「旬のりんごとたまごのぷりん」新発売2024年11月15日
-
日本各地のキウイフルーツが集まる「キウイ博」香川県善通寺市で開催2024年11月15日