米粉に用途別基準 来年度から-農水省2017年2月2日
農林水産省は「米粉の用途別基準」とその表示法を策定し29年度から運用を開始する予定にしている。
米粉用米の利用量は、平成24年度以降、年間2万t台前半で推移している。民間ではさらなる利用拡大に向けて製粉コスト低減や、グルテンを使用しない米粉商品の開発などさまざまな取り組みが進められており、農水省はこのような米粉の特徴を活かした取り組みが重要だとしている。
一方、米粉は製粉方法や原材料米の違いなどで品質に違いが見られ利用が広がりにくいといった問題もある。こうしたことから農水省は業者の自主的な取り組みが進むよう「米粉の用途別基準」を策定することにしたもの。
米粉の用途は「菓子・料理用」(用途表記:1番)、「パン用」(同:2番)、「麺用」(同:3番)で分類する素案が昨年末に示されている。米粉の粒度やアミロース含有率などで分類している。
また、国内外のグルテンアレルギー患者などの需要にアピールすることを目的にグルテン含有量1ppm未満の米粉製品に強調表示として「ノングルテン(Non-Gluten)」と表示できるとするガイドラインの素案も示された。29年度から運用開始の見込みとなっていることから、JAグループにもノングルテンニーズの掘り起こしなど、新規需要の開拓に向けた取り組みが期待される。
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