全国作況「100」 収穫量は前年比18万t減2017年10月2日
農林水産省は9月29日、29年産水稲の作付面積と9月15日現在の作柄概況を発表した。全国作況は「100」の平年並みだが、主食用収穫量は前年産にくらべて18万3000t減の731万3000tの見込みとなっている。
平成29年産水稲の作付面積(青刈り面積を含む)は160万haで前年産にくらべ1万1000haの減少が見込まれる。このうち主食用米の作付見込み面積は137万haで前年産にくらべて1万1000haの減少の見込み。
29年産米の作柄は北海道、東北、北陸、関東・東山、東海では田植期以降7月にかけておおむね天候に恵まれたことにより、全もみ数は一部を除き「平年並み」、「多い」となっているが、7月下旬から8月にかけての日照不足等により登熟が平年を下回ると見込まれる地域がある。
9月15日現在の作況は北海道「102」(560kg前年比9kg増)、東北「100」(565kg同11kg減)、北陸「99」(530kg同37kg減)、関東・東山「99」(532kg同10kg減)、東海「99」(498kg同16kg減)となっている。
近畿から西は生育期間を通じておおむね天候に恵まれたことにより、全もみ数は一部を除き「平年並み」、「多い」となっており登熟もおおむね順調に推移している。
作況は近畿「100」(509kg同7kg減)、中国「102」(526kg同同値)、四国「101」(486kg同6kg減)、九州「103」(515kg同8kg増)となっている。
この結果、全国作況は「100」で予想収量は534kgとなった。作況が103となった28年産にくらべて10kgの減少が見込まれている。
なお、作況指数は農家が実際に使用したふるい目幅で選別された玄米をもとに算出している。北海道、東北、北陸は1.85ミリ、関東・東山、東海、近畿、中国、九州は1.80ミリ、四国と沖縄は1.75ミリとなっている。
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