主食用米 前年産より18万トン減-10月15日現在2017年11月2日
農林水産省は10月31日に29年産水稲の10月15日現在の作付面積と予想収穫量を公表した。主食用の予想収穫量は730万9000tとなり、9月15日発表より4000t減少する見込みとなった。
主食用の作付見込み面積は137万haで前年産にくらべ1万1000haの減少が見込まれる。
10aあたりの予想収量は9月15日発表と同じ543kgで全国作況は100となった。全国作況103だった28年産にくらべて10kg/10aの減少が見込まれる。
加工用などを含めた子実用水稲の予想収穫量は782万5000tで前年産にくらべ、21万7000tの減少が見込まれる。このうち主食用の予想収穫量は730万9000tとなり9月15日現在の見込み量より4000t減少した。前年産にくらべて18万7000tの減少が見込まれる。
作柄は9月15日現在より6道県で1~2ポイント上がった。登熟が良好だったという(北海道102→103、青森県99→101、埼玉県99→101、愛知県100→101、岡山県102→103、広島県101→102)。また、沖縄は今回の発表では第一期稲の収量に第二期稲の平年収量も加えたため前回の96から98となった。
一方、16都県では9月以降の日照不足などで1~4ポイント低下した(岩手県100→98、宮城県100→99、山形県101→100、茨城県100→99、東京都100→99、神奈川県105→102、新潟県97→96、富山県101→100、石川県100→99、岐阜県101→100、香川県99→98、福岡県103→102、佐賀県104→103、長崎県104→101、宮崎県102→101、鹿児島県104→100)。
九州では日照不足に加え、台風と一部でトビイロウンカが発生したことなどが作柄の低下をもたらしたという。
ふるい目別の重量分布は1.85ミリ以上の割合は95.5%と見込まれ、直近5年平均値より0.7ポイント低くなっている。また、整粒割合は70.6%と見込まれ、前年産にくらべて2.2ポイント低くなっている。
29年産の生産数量目標は735万tで、予想収穫量はそれより5.1万t少ない。農水省は11月末に30年産に向けた需給の基本指針(米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針)を策定するが、「直近の需要を見極めながら精査していきたい」としている。天候不順による刈り取り遅れで新米出回り量が少なく、価格が上昇していることなど、需要への影響を分析する。
重要な記事
最新の記事
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(2)大坪康志組合長に聞く 「農業元気に」モットー2024年7月18日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日
-
【注意報】過去10年間で最多誘殺 水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2024年7月18日
-
【注意報】平年の4倍 水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年7月18日
-
「JAサイネージ」 JA本店や金融店舗の情報発信にも利用拡大 あぐラボ2024年7月18日
-
【人事異動】JA全国共済会 新会長に坂本富雄JA埼玉県中央会会長(7月18日)2024年7月18日
-
スマホでより便利に「石川県Aコープ(ジャコム石川)アプリ」提供開始2024年7月18日
-
TOWING「宙炭」活用 根域制限栽培によるシャインマスカット栽培実証開始 日本農業2024年7月18日
-
バイトアプリで1万人採用 農中提携の農業人材サービス 労働力確保に寄与2024年7月18日
-
令和6年度JAグループ宮城 県南地区で1台目となる共同購入コンバイン出荷式 JA全農2024年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 全県で多発のおそれ 秋田県2024年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年7月18日
-
【注意報】野菜、花き類にオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 過去10年最多の昨年を上回る誘殺 千葉県2024年7月18日
-
【注意報】ネギにシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 千葉県2024年7月18日
-
【注意報】果樹全般に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年7月18日
-
農業用ドローン専用カスタマーサポート 繁忙期で対応拡大 ナイルワークス2024年7月18日
-
食物繊維が豊富なもち麦2種の品種登録 成果を紹介 生研支援センター2024年7月18日
-
AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」エントリー&ハイエンドモデル同時リリース2024年7月18日
-
静岡県産「マスクメロン」使用 期間限定ショートケーキ登場 カフェコムサ2024年7月18日
-
鳥インフル カナダ・オンタリオ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年7月18日