米消費拡大と健康増進で包括連携協定を締結 JAおおいがわ・東洋ライス2017年11月10日
大井川農業協同組合(静岡県藤枝市・池谷薫組合長)と東洋ライス(株)(銀座本社:東京都中央区、雑賀慶二社長)は11月9日、米の消費拡大と地域住民の健康寿命延伸を目指し、包括連携協定を締結した。
東洋ライスは、独自の精米技術で糠の一部である「亜糊粉層」を残すことで、人間の自然免疫を活性化させる作用がある「金芽米」を開発し、販売している。
一方、JAおおいがわでは、「くらしの豊かさの実現(地域住民の健康寿命)」、「生産者の農業所得向上」、「地域社会に貢献する事業と組織活動の積極的展開」を目標に掲げてきた。
これらの達成に向けた具体策として、JAおおいがわでは東洋ライスと業務提携し、金芽米を軸とした取組みを開始することにしたものだ。
その取組みの一つとして、JAおおいがわ管内で生産される「きぬむすめ」を対象に、本取組みに賛同する生産者と複数年契約を締結、金芽米専用の原料米として、生産者からの安定供給を図っていく。
生産目標を平成29年度が45トン、30年度に200トン、31年度に400トンとする。平成31年度末には、JAおおいがわ管内において、金芽米製造のための精米工場建設に着工し、原料生産から加工・販売までの一貫した体系構築をより強固なものにすることで、農業所得の向上を図っていく。
また包括連携協定では(1)「健康フォーラム」等のイベントを通じたコメの機能性に関する認知度向上、普及拡大に関する取り組みの強化、
(2)「高付加価値米研究会(本年5月立ち上げ)」による金芽米に適したコメの生産研究、が盛り込まれており、両者が一体となった取り組みにより、地域住民の健康寿命延伸を図っていく。
平成30年度からの、コメの生産調整見直しにより、稲作生産の先行きが不透明ななか、薬食同源を実現した金芽米により、地産地消を促進するだけでなく、健康寿命伸ばすことに寄与することで、医療費の削減にも貢献できる。将来は「おおいがわ産米」の海外輸出も視野に入れている。
重要な記事
最新の記事
-
備蓄米 「味に差なく、おいしく食べてほしい」 江藤農相2025年4月24日
-
関税発動で牛肉の注文キャンセルも 米国関税の影響を農水省が分析2025年4月24日
-
トランプ関税で米国への切り花の輸出はどうなる?【花づくりの現場から 宇田明】第58回2025年4月24日
-
【JA人事】JA北オホーツク(北海道)吉田組合長を再任2025年4月24日
-
三島とうもろこしや旬の地場野菜が勢ぞろい「坂ものてっぺんマルシェ」開催 JAふじ伊豆2025年4月24日
-
農林中金 ロンコ・インベストメント・マネジメントに資本参画 不動産分野の連携強化2025年4月24日
-
積雪地帯における「麦類」生育時期 推定を可能に 農研機構2025年4月24日
-
日本曹達 微生物農薬「マスタピース水和剤」新たな効果とメカニズムを発見 農研機構2025年4月24日
-
棚田の魅力が1枚に「棚田カード」第5弾を発行 農水省2025年4月24日
-
みずほ銀行と食農領域の持続可能な発展に向け戦略的提携 クボタ2025年4月24日
-
【人事異動】兼松(6月1日付)2025年4月24日
-
日本生協連「フェアトレード・ワークプレイス」に登録2025年4月24日
-
旭松食品「高野豆腐を国外へ広める活動」近畿農政局 食の「わ」プログラムで表彰2025年4月24日
-
群馬県渋川市の上州・村の駅「お野菜大放出祭」26日から 9種の詰め放題系イベント開催2025年4月24日
-
JA蒲郡市と市内の飲食店がタッグ 蒲郡みかんプロジェクト「みかん食堂」始動2025年4月24日
-
適用拡大情報 殺菌剤「バスアミド微粒剤」 日本曹達2025年4月24日
-
倍率8倍の人気企画「畑でレストラン2025」申込み開始 コープさっぽろ2025年4月24日
-
農業・食品産業技術開発の羅針盤「農研機構NARO開発戦略センターフォーラム」開催2025年4月24日
-
雪印メグミルク、北海道銀行と連携「家畜の排せつ物由来」J-クレジット創出へ酪農プロジェクト開始 Green Carbon2025年4月24日
-
山椒の「産地形成プロジェクト」本格始動 ハウス食品など4者2025年4月24日