「飼料用米多収日本一」、農水大臣賞など各賞決定2019年2月28日
平成30年度「飼料用米多収日本一」と「飼料用米活用畜産物ブランド日本一」の2つのコンテストで、農林水産大臣賞などの各受賞者が決定し、2月26日、それぞれの主催者から発表された。両コンテストの表彰式は、3月15日、東京大学弥生講堂で行われる。当日は飼料用米普及のためのシンポジウムも併せて開かれる。
「飼料用米多収日本一」は農水省と(一社)日本飼料用米振興協会が主催しており、今回で3回目となる。また2回目の実施となる「飼料用米活用畜産物ブランド日本一」は(一社)日本養豚協会が主催。いずれも、国産飼料用米の本作化を推進するため、飼料用米の単収向上や飼料用米を活用した畜産物のブランド化でのすぐれた取り組みを表彰することで、その成果を広く紹介するのが目的。
「飼料用米多収日本一」は「単位収量の部」と「地域の平均単収からの増収の部」の2部門からなり、単位収量の部で農林水産大臣賞を受賞したのは、栃木県の安納成一氏。"北陸193号"を3万8103平方m作付け、10aあたりの収量は901kgだった。地域の平均単収からの増収の部で同賞を受賞したのは、北海道の山口勝利氏。"きたげんき" を2万800平方m作付け、地域の平均単収より10aあたり328.3kgの増収を記録した。
「飼料用米活用畜産物ブランド日本一」で農林水産大臣賞を受賞したのは、ポークランドグループ(秋田県)の「日本のこめ豚」「米っこ桃豚」。同グループは、平成19年度から"休耕田を活用し飼料用米をエサとして供給する"取り組みを秋田県内で初めて行った。平成29年には約1万t(当初60t)と160倍にまで増収させた。
その他の受賞者は次の通り(敬称略)。
◎「飼料用米多収日本一」受賞者
▽単位収量の部
・政策統括官賞 長沼靖夫(山口県)
・全国農業協同組合中央会会長賞 農事組合法人二島西代表理事福江豊(山口県)
・全国農業協同組合連合会会長賞 佐藤文親、佐藤公徳(青森県)
・協同組合日本飼料工業会会長賞 長岡愼一(山形県)
・日本農業新聞賞 (株)アグリイワナガ代表取締役岩永新一郎(佐賀県)
▽地域の平均単収からの増収の部
・政策統括官賞 鈴木盛輝(北海道)
・全国農業協同組合中央会会長賞 山田和正(北海道)
・全国農業協同組合連合会会長賞 出島博昭(秋田県)
・協同組合日本飼料工業会会長賞 浅井孝司(北海道)
・日本農業新聞賞 合同会社清水川業務執行社員庄倉 三保子(鳥取県)
◎「飼料用米活用畜産物ブランド日本一」受賞者
・政策統括官賞 「つがる豚」(株)木村牧場(青森県)
・全国農業協同組合中央会会長賞 「大河のおすそわけ神山鶏」石井養鶏農業協同組合(徳島県)
・公益社団法人中央畜産会会長賞 「あいだの米たまご」(酵素飼育米たまご、my米たまご)農事組合法人会田共同養鶏組合(長野県)
【シンポジウム】
3月15日(金)午前11時から、会場は東京大学弥生講堂(東京都文京区弥生1-1-1 東京大学弥生キャンパス内)
申込締切は3月13日まで、定員280人で先着順。詳しくは平成30年度「飼料用米多収日本一」及び「飼料用米活用畜産物ブランド日本一」の受賞者の決定及び表彰式の開催について(農水省公式ページ)で。
(関連記事)
・飼料用米普及目指しシンポジウム開催 J-FRA(19.02.20)
・「飼料用米多収日本一」受賞者決定(18.02.27)
・飼料用米活用畜産物ブランド 日本一コンテスト(17.08.03)
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