マッチング機運づくりを支援-全国農業再生推進機構2019年4月10日
需要に応じた米の生産を進めるための全国組織である全国農業再生推進機構は3月末に31年度の事業計画を決めた。実需者、流通業者、生産者、都道府県・地域再生協議会など関係者と連携し、引き続きマッチング支援などの事業を実施する。
中食・外食等が求める業務用向けの米と産地の間でミスマッチが続いていることから、実需者と産地のマッチングを全国的な機運としていくため、31年度もセミナーや商談会などを実施する。
マッチング支援にあたっては前年度と同様、「米穀周年供給・需要拡大支援事業」のうち、業務用米等の安定取引拡大支援が措置されており、この事業に応募して国の支援を活用して商談会、セミナーなどを実施する。
この周年事業の応募にあたっては、おにぎりやカレーなどの用途や価格、数量など安定した取引を望む実需者側のニーズと、生産・集荷・販売で強みを持つ生産者団体の取り組みを活かすため、会員団体との共同実施も検討する。また、成功したマッチング事例についてポイントなどを整理し共有をはかる。
需要に応じた生産・販売の推進に向け、都道府県・地域の再生協議会と連携し31年産の生産数量の目安や32年産に向けた需給見通しなどの情報共有をはかるほか、生産・販売情勢に関する個別の再生協議会との情報交換や講師派遣、現地ヒアリングなどを通じて全国組織と産地との情報共有も進める。
米の消費拡大に向けて統一広報や統一イベントの開催など関係者と連携した取り組みも検討する。
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