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稲・麦の遺伝資源検索をワンストップ化2019年4月15日

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 農研機構と国立遺伝学研究所、京都大学は、平成31年4月11日、国内の代表的植物遺伝資源保存事業である農業生物資源ジーンバンク(NAROジーンバンク)とナショナルバイオリソースプロジェクト(NBROP)の双方が保存するイネとコムギ遺伝資源データ(イネ2万7000点、コムギ2万9000点)を横断的に検索できるシステムを開発し公開したと発表した。

 遺伝資源は、農産物や医薬品などとして活用する直接的な価値と、地球環境保護に利用する間接的な価値を持つ、将来の人類にとって貴重な財産である。いくつかの国立研究開発法人や公設試験場、大学等では遺伝資源を収集・保存し、配布や情報提供を行っている。
 遺伝資源の利用者にとって、どこの保存機関がどのような遺伝資源を保存しているかという情報は重要。このため、NAROジーンバンク、国立遺伝学研究所、京都大学はそれぞれのデータベースにある遺伝資源情報を横断的に検索できるシステム(PGR-Gateway)を開発し、1月7日に公開した。これにより、わが国のイネとコムギの植物遺伝資源検索のワンストップ化が実現し、遺伝資源情報に効率的にアクセスできるようになった。
 今後は、当システムに他機関が保有するイネ・コムギ遺伝資源情報の追加や、対象作物を追加し、食料・農業関連の遺伝資源検索のさらなるワンストップ化を進めていく予定。

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