売上高が前年比104%に 全農パールライス30年度決算2019年7月9日
全農パールライスの平成30年度決算事業概要が、6月28日開催の株主総会で報告された。
全農パールライスの平成30年度決算は売上高が、精米販売の拡大に加え、販売価格の上昇から前年比104%の109億1200万円となり、営業利益は前年比100%の5億9200万円だった。また、経常利益は、前年比104%の6億2900万円、当期純利益は前年比100.4%の3億8700万円の増収増益となった。
コメを取り巻く情勢は、国内人口の減少や少子高齢化、食の多様化により消費量は減少しているが、生産面では主食用米から非主食用への作付転換が進んだこと、また、平成30年産米の作柄が「やや不良」であったことから、需給全体は引き締まり、原料玄米の仕入れ価格は4年連続で上昇した。
一方、食品に対する消費者の節約志向や競合他社との関係から、特に業務用米を中心に価格転嫁は難しい状況が続いている。
こうした中、同社の経営理念である「国産米の販売を通じた日本の『食と『農』への貢献」を具現化するため、産地との関係強化に努めながら、積極的に精米販売の拡大に取り組んだ結果、精米販売数量が前年比101%の30万6000tと拡大した。
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