多収でβ-グルカンが多い"もち麦"新品種「きはだもち」を育成2019年11月12日
農研機構は、「機能性成分」である水溶性食物繊維β-グルカンを多く含むもち性大麦(もち麦)の新品種「きはだもち」を育成した。関東~東海地域向けで、栽培しやすく食感も良好だという。
穂揃期の「きはだもち」の草姿
食感が良く、水溶性食物繊維のβ-グルカンを多く含むもち性大麦(もち麦)の需要が急増しているが、国内のもち性大麦の生産量が不足しているため、需要量の約9割を外国からの輸入麦に頼っている。一方で消費者の根強い国産志向に応え、もち性大麦の国内生産の拡大を図るためには病害に強く、従来の一般的なうるち性大麦と同等以上の収量を持つもち性大麦品種の育成が必要とされる。
このほど農研機構の次世代作物開発研究センターが育成したもち性大麦の新品種「きはだも ち」は、大麦の重要病害であるオオムギ縞萎縮病に抵抗性があり、穂発芽しにくく、耐倒伏性に優れ、既存のもち性大麦品種と比べて多収。また、もち性大麦品種の中でもβ-グルカン含量が高く、食感も良好だという。
栽培適地は主に関東から東海地域の無雪地帯。すでに千葉県と栃木県内では栽培が始まっている。
もち性大麦を原料とした各種製品の開発による町興しや6次産業化による地域農業の活性化に貢献することが期待されている。
「きはだもち」の病害抵抗性、障害耐性
重要な記事
最新の記事
-
備蓄米 「味に差なく、おいしく食べてほしい」 江藤農相2025年4月24日
-
関税発動で牛肉の注文キャンセルも 米国関税の影響を農水省が分析2025年4月24日
-
トランプ関税で米国への切り花の輸出はどうなる?【花づくりの現場から 宇田明】第58回2025年4月24日
-
【JA人事】JA北オホーツク(北海道)吉田組合長を再任2025年4月24日
-
三島とうもろこしや旬の地場野菜が勢ぞろい「坂ものてっぺんマルシェ」開催 JAふじ伊豆2025年4月24日
-
農林中金 ロンコ・インベストメント・マネジメントに資本参画 不動産分野の連携強化2025年4月24日
-
積雪地帯における「麦類」生育時期 推定を可能に 農研機構2025年4月24日
-
日本曹達 微生物農薬「マスタピース水和剤」新たな効果とメカニズムを発見 農研機構2025年4月24日
-
棚田の魅力が1枚に「棚田カード」第5弾を発行 農水省2025年4月24日
-
みずほ銀行と食農領域の持続可能な発展に向け戦略的提携 クボタ2025年4月24日
-
【人事異動】兼松(6月1日付)2025年4月24日
-
日本生協連「フェアトレード・ワークプレイス」に登録2025年4月24日
-
旭松食品「高野豆腐を国外へ広める活動」近畿農政局 食の「わ」プログラムで表彰2025年4月24日
-
群馬県渋川市の上州・村の駅「お野菜大放出祭」26日から 9種の詰め放題系イベント開催2025年4月24日
-
JA蒲郡市と市内の飲食店がタッグ 蒲郡みかんプロジェクト「みかん食堂」始動2025年4月24日
-
適用拡大情報 殺菌剤「バスアミド微粒剤」 日本曹達2025年4月24日
-
倍率8倍の人気企画「畑でレストラン2025」申込み開始 コープさっぽろ2025年4月24日
-
農業・食品産業技術開発の羅針盤「農研機構NARO開発戦略センターフォーラム」開催2025年4月24日
-
雪印メグミルク、北海道銀行と連携「家畜の排せつ物由来」J-クレジット創出へ酪農プロジェクト開始 Green Carbon2025年4月24日
-
山椒の「産地形成プロジェクト」本格始動 ハウス食品など4者2025年4月24日