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"もち麦"「フクミファイバー」を育種 農研機構2019年11月27日

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 農研機構は、水溶性食物繊維のβ?グルカン含量を従来のモチ性大麦(もち麦)品種の2倍以上を含み、炊飯後の変色の程度が少ないモチ性の六条大麦品種「フクミファイバー」を育成した。
 麦ごはん用のほか、新規用途向け“もち麦”としての普及も期待される。

大麦の種類と主な用途(農研機構HPから)大麦の種類と主な用途(農研機構HPから)


 農研機構西日本農業研究センターでは、これまでにモチ性大麦(もち麦)品種として裸麦の「ダイシモチ」と「キラリモチ」を育成している。
 "もち麦"の長所はモチモチ感があり麦ごはんの食感が良いこと、β?グルカン含量がウルチ性よりも高いこと。最近は、消費者の間にβ?グルカンと"もち麦"の知名度が上がり、よりβ?グルカン含量が高い品種への期待が高まっている。モチ性大麦(もち麦)は、国内では主に瀬戸内地域で紫色の粒のモチ性裸麦が栽培されていたが、近年はほとんど栽培されなくなっていた。しかし2013年頃から"もち麦"商品が出回るようになり、2016年には「もち麦ブーム」となって国内需要量が急増し、現在に至るまで需要増が続いている。
 今回育成された「フクミファイバー」は、通常のモチ性大麦の2倍以上のβ?グルカンを含むモチ性の六条裸麦品種。
 麦ご飯用の精麦商品のほか、高β?グルカン大麦粉を使ったパンや麺類・菓子類・グラノーラなどへの利用も期待される。
 なお、栽培適地は、関東以西の温暖地が適している。ただし、穂発芽性が"易"なので、刈遅れしないように注意が必要だという。

◆原種苗入手先に関する問合せ先
▽農研機構西日本農業研究センター地域戦略部研究推進室・知的財産チーム 電話084?923?4107

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