獺祭の酒米「山田錦」を販売 食べて生産者を応援 旭酒造2020年5月13日
人気の日本酒「獺祭」を製造・販売する旭酒造(山口県岩国市)は、需要が大きく落ち込んでいる原料米「山田錦」を「食べて」生産者を応援しようと、オンラインストアと全国の獺祭取扱店で販売を開始した。
獺祭の酒米山田錦
獺祭の酒造りに使われ、"酒米の王様"といわれる山田錦は、全国で57万5000俵(令和元年生産量推計)が栽培されている。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、山田錦の需要は大きく落ち込んでいることから、同社は、結果として耕作放棄や生産者の倒産が起きるのではないかと予測。そのため、酒、甘酒など、各酒蔵ができる限りの酒米の需要開発や、生産者を支えるための購入に取り組んでいるが限界がある。そこで同社は、お酒を飲むだけでなく、この機会に山田錦を「食べて」生産者を応援することを提案している。
今回販売する「獺祭の酒米山田錦」は、精米歩合90%。約1平方メートルの田んぼで採れる稲10~15本分に相当する450グラム(3合)が348円(税別)。獺祭WEB店または、全国の獺祭取扱店へ問い合わせを。
◎山田錦の特徴
食用米と比べると粘りがなく、甘みも少ない半面、あっさり、パラっと仕上がる。炊く際には、ちょっと少なめの水で炊飯するのがおすすめ。
リゾットやチャーハンなどお米の粒感を残して調理すると本格的に仕上がる。また、お猪口一杯の獺祭を入れると、香りも良くなる。
山田錦を使ったリゾット
日本酒「獺祭」
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