米の小売価格 現行水準「ちょうどよい」約5割‐農水省調査2020年5月19日
農林水産省が実施した米の消費動向調査によると、5年前とくらべた米の消費量は「変わらない」が全体の約6割を占める一方、「減ってきている」との回答は「増えてきている」の2倍だった。また、現在の小売り価格について「ちょうどよい」が約5割となった。
インターネットアンケート調査で全国の18歳以上の男女3231人から回答を得た。
米の入手方法は5年前(2014年)、現在ともスーパー(生協などによる宅配を含む)がもっとも多く、今回の調査では63.9%を占めた。ただ、5年前とくらべてインターネットショップでの購入は2.8%増えて12.4%となった。また、ふるさと納税の利用も3.5%増えて5.4%となった。
消費量は5年前とくらべて「変わらない」がもっとも多く約6割を占めた。一方、「減ってきている」は28%で「増えてきている」14%の倍となっている。
「増えてきている」との回答は女性の18~29歳(23%)、30~39歳(22%)が高い。一方、「減ってきている」は男女とも50歳以上で高く60歳以上ではいずれも4割以上となっている。
消費量が5年前よりも「減ってきている」シーンは朝食61%、昼食40%、夕食69%と家庭内食での減少が大きい。一方、「増えてきている」と回答した理由では「お米が好きになったから・味が良くなったから」が38%ともっとも多かった。
中食での1週間の食事回数は5年前と比べて「変わらない」が62%。「増えてきている」との回答は17%で家庭内食、外食のそれとくらべて高い。中食で主食とするのは「ご飯」がもっとも多く57%だが、「パン」は18%で家庭内食、外食のそれとくらべて高い。
外食については1週間の外食回数は5年前とくらべて「変わらない」が56%ともっとも多い。「減ってきている」は23%で中食のそれより10%多い。外食での主食選択は「ご飯」が62%、次いで「麺」が23%となっている。
米の小売り価格は2月時点で5kg1916円、2kg1069円、10kg3389円などとなっている。これについては「ちょうどよい」との回答が約5割だった。一方、「高い」との回答は3割だった。いずれの年代も全体傾向とおおむね共通していた。
米価変動と購買意欲との関係は、「価格が上がっても購入量、購入額を変えない」との回答が44%ともっとも多かったが、「価格が上がれば量か額を減らす」との回答計42%とほぼ拮抗している。価格が下がった場合は「量か額を増やす」との回答が6割、「変えない」が4割だった。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】農水省(4月21日付)2025年4月21日
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日