除草剤を使わずに雑草を抑制 「アイガモロボ」開発本格化2020年6月3日
山形県庄内地方でホテル業や教育事業、人材紹介業、農業の分野で事業展開するヤマガタデザイン(山形県鶴岡市)は6月1日、グループ会社の有機米デザイン株式会社が先月末までのシードラウンドで約6600万円の資金調達を完了し、本格的な開発フェーズに入ったと発表した。同社は、除草にかかる労力を効率化する画期的な農業用機械の開発に取り組んでいる。
除草剤を使わずに雑草を抑制する開発中の農業機械「アイガモロボット(仮称)」
有機米デザイン株式会社は、有機米の栽培における課題を解決し、農業者の所得向上と有機米マーケットの拡大に取り組んでいる。全国の農家が有機米栽培に取り組むハードルを下げるため、元日産自動車のエンジニア2人を中心に、農薬を使わない有機米栽培の大きな課題である、除草にかかる労力を効率化する農業用機械「アイガモロボ(仮称) 」の開発に取り組んできた。
水稲栽培では、10アール当たりの粗収益は有機栽培が慣行栽培に比べ2倍近くなる一方、労働時間は、およそ1.5倍となるなど、生産性に及ぼす時間的制約が大きな課題となっている。中でも除草にかかる労働時間は5倍近くになるとの報告もあり、ロボット化への期待が高まっている。実際、農業者の間では、「除草作業の手間だけで、有機農業をやめたくなるほど辛い」という声もある。
アイガモロボは、田植え後の水田を自律航行して、水中を撹拌し、泥を巻き上げることで光を遮り、水面下にある雑草の生長を抑制。これにより、除草剤を使わずに雑草が生えにくい状態をつくり、除草にかかっていた労力を大幅に削減できる。昨年の実験では、自律航行(制御機能開発など)や抑草効果の基本的な確認。今年度は、雑草抑制のメカニズム、駆動耐久実験、自動運転プログラムなどを研究開発するため、環境の異なる11県のほ場と協力会社で、約70台体制で実験を行う。
重要な記事
最新の記事
-
農林中金 米国の森林ファンドと出資契約2024年12月17日
-
職員の接客スキル向上へ JA全農福島県本部が購買担当者ロールプレイング県大会2024年12月17日
-
企業と連携して原料米確保を急ぐパックご飯メーカー【熊野孝文・米マーケット情報】2024年12月17日
-
【地域を診る】 年金経済を把握する 高齢者ニーズを糸口に 地域づくりの大きなヒント 京都橘大学教授 岡田知弘氏2024年12月17日
-
平田牧場 2025年「新年福箱」全5種を販売開始2024年12月17日
-
根本凪の「ネモト宅配便」年越しライブ配信 特別ゲストや視聴者にサプライズ電話 JAタウン2024年12月17日
-
希少なJA兵庫南特産「明石清水いちご」JAタウン「あつめて、兵庫。」に新登場2024年12月17日
-
【役員人事】クボタ(2025年1月1日付)2024年12月17日
-
【人事異動】クボタ(2025年1月1日付)2024年12月17日
-
「第20回NFD全国高校生フラワーデザインコンテスト」表彰式実施2024年12月17日
-
井関農機が100周年 記念サイト開設2024年12月17日
-
ヰセキ大型汎用コンバインがモデルチェンジ!HC1170を新発売 井関農機2024年12月17日
-
落花生の新産地から「金山ビーナッツプリン」18日発売 山形プリン2024年12月17日
-
北海道で生まれ育った「除雪ドローン」江別 蔦屋書店で実演会 エバーブルーテクノロジーズ2024年12月17日
-
農水省「みえるらべる」取得の14品「環境にやさしいお礼品特集」公開 さとふる2024年12月17日
-
徳島県 行政実務経験者採用(第3期)即戦力を募集中2024年12月17日
-
中古農機具専門店「農機具王千葉店」今年最後のセール開催中2024年12月17日
-
茶園が紡ぐ未来へのメッセージ「茶畑図鑑」プロジェクト クラファン挑戦中 大塚園2024年12月17日
-
消費者目線で栽培から出荷を確認 微生物農法実践産地「沃土会」パルシステム埼玉2024年12月17日
-
亀岡市と「包括連携協定」締結 くみまち構想の実現へ カインズ2024年12月17日