日本の「強い米」開発プロジェクトを表彰 オーストリア大使館商務部2020年9月17日
オーストリアで創設された国際環境賞「エネルギーグローブ賞」の国別部門で今年受賞した日本のプロジェクトに対する表彰式が、9月15日にオーストリア大使館の関連施設で行われた。
オーストリア大使館商務部 商務参事官 インゴ・ローシュミット(左)と、
青葉区恩田町堀之内地区まちづくり協議会 代表 鈴木敏文
優れた環境プロジェクトに授与する目的で1999年にオーストリアで創設されたのがエネルギーグローブ賞。EARTH、FIRE、WATER、AIR、YOUTHの5部門で構成され、各部門における最もすぐれた環境プロジェクトを毎年表彰することで、世界各国の環境保護へのモチベーションを高めるのに貢献している。
2007年に新設されたのが国別賞で、日本が今回受賞したのは、横浜市青葉区恩田町堀之内地区まちづくり協議会と産業技術大学が共同で行った「再生可能エネルギーを利用した『強い米』開発プロジェクト」。
プロジェクトの具体的内容は、再生可能エネルギーを用いた水稲栽培技術で、送電線からの電力を使うことが困難な田畑でも、エアーポンプを駆動させて水田に空気を送り込むことで、稲根の成長を促し、台風でも倒れにくい稲を実現するもの。米農業が普及しているアジア諸国での食料の安全保障を改善するのに役立つ――こう高く評価されたとが受賞理由となっている。
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