米の在庫 産地で前年比24万t増-令和2年産米 農水省公表2021年6月30日
農林水産省は6月28日、令和2年産米の販売・在庫状況(5月末)などを公表した。コロナ禍の影響で中食・外食向けの販売不振が続いている。
5月末現在の全国の集荷数量は296万tで前年同月より6万5000t多い。米の販売不振でJAなどへの出荷量が増えているとみられる。
一方、契約数量は260万tで前年比▲11万tとなった。契約比率は93%で同▲5%となっている。
販売数量は157万tで同▲16万t、販売比率は53%で同▲7%と販売に苦戦している。
民間在庫は198万tで前年とくらべて20万t多い。内訳は2年産米が185万t、1年古米の元年産が9万tとなっている。
在庫量のうち出荷段階は前年より24万t多い162万t。一方、販売段階の在庫は同▲3万tの37万tとなっており、産地の在庫が増えている。
5月の販売数量は前年同月比で11.0%と増えた。このうち小売事業者向けは同108.1%、中食・外食事業者向けは同115.3%となっている。ただ昨年5月は、コロナ禍で初めて緊急事態宣言が発出された期間中で、販売数量は前年同月比86.4%と大きく落ち込んだ。それにくらべると今年は回復していることになる。
しかし、その1年前の令和元年とくらべると小売事業者向けは103.0%と伸びを示しているものの、中食・外食事業者向けとなると87.2%と依然として中食・外食需要の回復が見られていないことが示されている。小売事業者向けの伸びを相殺して全体では95.9%にとどまっている。
販売価格は小売事業者向けが95.1%、中食外食事業者向けが96.8%となっている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(131)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年3月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(48)【防除学習帖】第287回2025年3月1日
-
農薬の正しい使い方(21)【今さら聞けない営農情報】第287回2025年3月1日
-
【青年大会特集座談会】国の礎「食」を支える自負を(2)京大藤井聡教授・田中均組合長・久保田治己氏2025年2月28日
-
【青年大会特集座談会】国の礎「食」を支える自負を(3)京大藤井聡教授・田中均組合長・久保田治己氏2025年2月28日
-
【米の食味ランキング】猛暑・残暑で西日本のランク落ち目立つ 徳島南部コシヒカリは初の「特A」2025年2月28日
-
【JA全国青年大会】JA青年の主張 最優秀賞に谷本弾さん(JAあきた北青年部)2025年2月28日
-
全農 政府備蓄米入札への応札方針決める2025年2月28日
-
(424)「米国農務省の長期見通し」雑感【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月28日
-
大谷翔平選手が「ファミリーマートおむすびアンバサダー」就任「ぼんご監修おむすび」新発売2025年2月28日
-
東北農林専門職大学、南東北クボタと「スマート農林業」で連携協定締結 山形県新庄市2025年2月28日
-
【役員人事】JA三井リース(4月1日付)2025年2月28日
-
「令和7年2月17日からの大雪」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年2月28日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」のJクレジットを媒介 農林中金2025年2月28日
-
農機の装備や販社連携、オンライン企画一体で農作業安全を推進 クボタ2025年2月28日
-
チラシやHP、SNSで農作業の安全を啓発 体験型研修も実施 ヤンマーアグリ2025年2月28日
-
安全装置を採用、機種別広報で農作業安全を啓発 三菱マヒンドラ農機2025年2月28日
-
農業女子プロジェクトや社外研修でも農作業安全を啓発 井関農機2025年2月28日
-
農業用窒素固定菌資材「エヌキャッチ」 キャンペーン ファイトクローム2025年2月28日
-
【役員人事】雪印メグミルク(4月1日付)2025年2月28日