米の民間在庫326万t 前年比5万t増-1月末2022年2月28日
農林水産省は2月25日、1月末の米の民間在庫量や、集荷、販売状況などを公表した。
1月末現在の民間在庫量は326万tで対前年比で5万t増となっている。
このうちJAや全農など出荷段階の在庫が279tで同10万t増となっている。販売段階は46万tで同▲5万tとなっている。昨年は販売段階の在庫も2月までは前年を上回って推移したが、3月からは前年比減が続いている。米の需給緩和から卸が在庫を持たず、その分、産地で在庫を抱えることになっている。
集荷数量は全国で276万8000tで対前年同月差は▲6万2000t。契約数量は201万tで同▲5万8000tとなった。集荷数量に対する契約比率は73%で前年と変わらない。
このうち販売数量は71万9000tで前年並み。集荷数量に対する販売比率は26%となっている。
事前契約数量は134万7000tで集荷数量に対する事前契約比率は49%。対前年同月比では▲18万5000tとなっている。
米販売業者が販売している精米の数量は、前年同月比100.7%。このうち小売事業者向け97.2%、中食・外食事業者向けが105.1%となっている。ただし、前年比ではコロナ禍の影響があるため、農水省は2019(令和元)年比も示している。
それによると小売事業者向けは104.6%とコロナ禍以前の水準となっているが、中食・外食向けは89.9%と落ち込んでいる。11月、12月は対前年比94.3%、95.2%だったが、1月はさらに厳しい状況で感染第6波の影響と見られる。
販売価格の前年同月比は小売事業者向けが96.4%、中食・外食事業者向けが98.0%となっている。
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