令和3年・米の相対取引数量 前年同期と比べ大幅に増加 農水省まとめ2022年5月10日
農林水産省のまとめによると2021(令和3)年産米の相対取引数量は2月に大幅に増えて出回りからの契約数量は前年同期比で34.4万t増となっている。
2月の相対取引契約は46万tで昨年の18.3万t、一昨年の20.7万tにくらべて大幅に増えた。1年古米となった2020(令和2)年産米の販売が進み、2021(令和3)年産米へ需要がシフトした。
3月の相対取引契約数量は31.4万tで出回りからの契約数量は166.9万tと前年同期比で34.4万t増となった。
2020年産米については昨年10月に15万tの特別枠を設けて長期間、保管料を支援するなどで保管するほか、子ども食堂などへ支援にあてる対策を打ち出した。
農水省によると特別枠は事業実施主体の全農が17の集荷団体から12万tの申請を受け付けて事業を開始した。2020年産米はすでに長期間保管し販売する米穀周年供給事業を活用して10月までに販売することが決まった米が多く、結果として15万tの枠を活用せずに販売が進んでいる。
一方、2021(令和3)年産米については昨年11月から保管経費を支援する前倒し対策で26万tを保管する申請があったが、すでに3万tが販売され、保管されているのは23万tとなった。卸のニーズがあったためだという。
4月からの通常支援の仕組みで10月まで保管する2021年産は申請ベースで40万tとなっている。
特別枠対策が公表された昨年10月以降は、2021(令和3)年産米のスポット取引(中小規模の卸売業者間で行う10t~数10t程度の小ロット売買)価格は回復基調で推移している。たとえば、「北海道ゆめぴりか」は昨年の出来秋は1万3068円だったが、4月25日時点では1万4580円となった。
JA全農は2021年産の販売契約数量は210万tの計画だが4月末までに200万tを契約。残り10万tの契約に取り組む。全農系統の相対取引価格は1月末で底を打ったという。こうしたなか17県で追加払いを実施した。ただ、2021年産米の販売実績は前年比96%となっており、さらに消費拡大の取り組みが求められる。
重要な記事
最新の記事
-
農水省の中金検証会 外部理事、組織体制など報告書原案を議論 年明けに公表へ2024年12月17日
-
JAグループ愛媛 県1JA合併を決議2024年12月17日
-
農林中金 米国の森林ファンドと出資契約2024年12月17日
-
職員の接客スキル向上へ JA全農福島県本部が購買担当者ロールプレイング県大会2024年12月17日
-
企業と連携して原料米確保を急ぐパックご飯メーカー【熊野孝文・米マーケット情報】2024年12月17日
-
【地域を診る】 年金経済を把握する 高齢者ニーズを糸口に 地域づくりの大きなヒント 京都橘大学教授 岡田知弘氏2024年12月17日
-
平田牧場 2025年「新年福箱」全5種を販売開始2024年12月17日
-
根本凪の「ネモト宅配便」年越しライブ配信 特別ゲストや視聴者にサプライズ電話 JAタウン2024年12月17日
-
希少なJA兵庫南特産「明石清水いちご」JAタウン「あつめて、兵庫。」に新登場2024年12月17日
-
【役員人事】クボタ(2025年1月1日付)2024年12月17日
-
【人事異動】クボタ(2025年1月1日付)2024年12月17日
-
「第20回NFD全国高校生フラワーデザインコンテスト」表彰式実施2024年12月17日
-
井関農機が100周年 記念サイト開設2024年12月17日
-
ヰセキ大型汎用コンバインがモデルチェンジ!HC1170を新発売 井関農機2024年12月17日
-
落花生の新産地から「金山ビーナッツプリン」18日発売 山形プリン2024年12月17日
-
北海道で生まれ育った「除雪ドローン」江別 蔦屋書店で実演会 エバーブルーテクノロジーズ2024年12月17日
-
農水省「みえるらべる」取得の14品「環境にやさしいお礼品特集」公開 さとふる2024年12月17日
-
徳島県 行政実務経験者採用(第3期)即戦力を募集中2024年12月17日
-
中古農機具専門店「農機具王千葉店」今年最後のセール開催中2024年12月17日
-
茶園が紡ぐ未来へのメッセージ「茶畑図鑑」プロジェクト クラファン挑戦中 大塚園2024年12月17日