ナラシ対策 令和3年産 1俵1900円補てん 農水省2022年6月3日
農林水産省は6月2日、2021(令和3)年産米のナラシ対策の10a当たり補てん額の試算値を示した。
ナラシ対策(収入減少影響緩和対策)は、農業者の米、麦、大豆などの当年産の販売収入合計が標準的収入額を下回った場合、その差額の9割を補てんする仕組み。
補てんの財源は農業者と国が1対3の割合で負担する。
令和3年産米の価格は下がり、農水省の試算では全国の10a当たり標準的収入額(直近5年中3年平均)は12万4680円。これに対して当年産の収入額は10万5922円と算出された。
ナラシ対策はその差額の9割を補てんするため、10a当たり1万6882円が補てん額となると試算した。
農水省によると60㎏当たり1900円の補てんに相当するとしている。
ナラシ対策の補てん額は地域によって異なるが、農水省は都道府県別の試算値も公表した。これによると北海道の補てん額は10a当たり8000円代となっているが、北海道は作況が108と生産量が多く米価は下がったものの、当年産の収入額は上がったためという。
農水省によると地域によっては6月6日の週から支払いが始まり月内には支払いが終わる予定だという。
ナラシ対策は2022(令和4)年産から運用が変わり、JAなど集出荷業者へ出荷・販売する米、実需者等へ直接販売する米など、具体的な出荷・販売予定に従って計画的に生産した米が補てんの対象となる。
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