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JA石川かほくの新鋭「ほくの里ライスセンター」に共感 九州大学・村田武名誉教授 現地視察研修会に同行して2022年9月6日

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9月1日、福岡県稲作経営者協議会(会長・糸島市の井田磯和氏)が創立35周年を記念する現地視察研修会で、石川県のJA石川かほくの「ほくの里ライスセンター」を訪れた。(村田武九州大学名誉教授)

現地視察研修会の様子現地視察研修会の様子

「ほくの里ライスセンター」は、令和元年度の「強い農業・担い手づくり総合支援事業」を活用して、総事業費15億5300万円で令和2年8月に竣工した新鋭のライスセンターである。西川一郎組合長によれば、10年先・20年先のJAの役割と組合員の農業経営の将来像を深く考え、全農のコンサルを導入して、まる3年の歳月をかけて共同乾燥調製施設のあり方を検討してきたという。その結果が、籾乾燥を、①より自然に近い乾燥ができる除湿乾燥方式の籾50tビン22基、②多様化した栽培品種や特別栽培米などを籾1t単位で細分化できるラック除湿乾燥機120基、③飼料米や大麦に対応する籾20t遠赤外線乾燥機を2基設置することになった。

このライスセンターが対象とする水田は433ha、対象品種は、ゆめみずほ、ハナエチゼン、つきあかり、コシヒカリ、ひゃくまん穀、あきだわら、モチ、飼料用米、大麦などで、合計処理量は生籾3500tに上る。除湿乾燥方式の採用で、食味評価が確実にアップしている。同時に1t単位のラック乾燥機は、組合員農家の個別販売や、保有米の乾燥を可能にし、組合員から喜ばれている。

ラック式乾燥機を視察ラック式乾燥機を視察

「ラック乾燥機120基を導入されたことに驚かされました。JA石川かほくさんが、管内の水田農業の今後を見据えるとともに、組合員の期待にしっかり応えられていることに感心しました。」というのが、視察を終えての寺島康文副会長(福津市)の挨拶であった。

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