グローバルな活躍に期待「J-StartupTOHOKU」に選定 アルファテック2022年12月16日
水を使わずに一瞬ででんぷん・セルロースを非晶化させる技術をもつ、株式会社アルファテック(山形県米沢市)は、東北6県で今後、飛躍的成長やグローバルな活躍が期待される有力なスタートアップ企業を選定する「J-StartupTOHOKU」に選定された。
「J-StartupTOHOKU」は、経済産業省東北経済産業局と仙台スタートアップ・エコシステム推進協議会が連携した取り組みで、選定企業に対して、「J-StartupTOHOKU地域サポーターズ」とともに、官民による集中的な支援を行う。
同社は、山形大学西岡研究室で開発された、水を使わず、一瞬ででんぷんやセルロースを非晶化する独自の技術を「Amorfast(アモルファスト)」と名付けた。山形大学での研究成果をもとに、でんぷんやセルロースの非晶化を大量処理できる技術を開発。時間当たり1トン以上の処理能力をもつ大型の非晶化粉砕機の製造を可能にした。
「Amorfast」は、従来の製造過程にある、非晶化するための水を用いた加熱および、その後の冷却・乾燥が不要で、省エネかつ低環境負荷の技術。非晶化は結晶を壊す技術のため、非晶化することにより素材の消化率が高まり、粘弾性や乳化性などの機能も付加できる。
アルファテックの非晶化技術「Amorfast」を展開する分野として「畜水産飼料」「食品」「バイオマス活用」が挙げられる。「畜水産飼料」では、非晶化により消化吸収性を高め、飼料効率向上が見込まれ、増粘剤不要で既存増粘剤と同程度以上のペレット強度を実現する。「食品」においては、グルテンフリー、アレルゲンフリー、食品添加物フリー、アニマルフリーなど多様なニーズへ対応。消化率が高く保存が効くため、非常食や介護食の充実に期待でき、米に加え、コーンやタピオカ、イモ類など多様な食材のでんぷんにも対応する。「バイオマス活用」では、バイオマス燃料やプラスチック、飼料、肥料など製造時の前処理として非晶化し、反応効率を高める。化学品を使わず、低エネルギーで非晶化が可能。
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