米の民間在庫330万t 前年同月▲21万t 11月末現在 農水省発表2023年1月20日
農水省が発表した11月米の民間在庫量は対前年比で3か月連続で減少している。
出荷段階・販売段階合計の民間在庫量は対前年同月差▲21万tの330万tなった。同5.9%減。
出荷段階では同▲20万tの278万t、販売段階で▲1万tの52万tとなっている。
販売段階の在庫は2022年3月から21か月連続で対前年比減となっている。コロナ禍による販売不振で卸等が在庫を持たなくなったことが要因と考えられる。
一方、JAの倉庫など出荷段階の在庫は昨年9月に2019年8月以来、ちょうど3年ぶりに対前年比減となった。過剰生産に加えてコロナ禍の販売不振で産地の倉庫で米の在庫が積み上がっていた。
9月以来、3か月連続で出荷段階の在庫も対前年比減となっている。
北海道、東北、関東と新潟、富山では対前年比▲18.9%から▲0.2%と減少率に幅があるものの、主産地では在庫減となっている。
また、11月末の事前契約数量は対前年同期より7.4万t多い140.3万tとなっている。このうち複数年契約は79万tとなっている。
事前契約数量は2020年産では150万tとなったが、その後は140万t程度でほぼ横ばいで推移している。米取引と米作経営の安定に向け、JAグループは事前契約の拡大に力を入れていく。
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