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「特A」は40点で2つ減 令和4年産米の食味ランキング 品種別で「にこまる」が健闘2023年2月28日

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(一財)日本穀物検定協会は2月28日、令和4年産米の食味ランキングを公表した。最上級の特Aにランクされたのは40産地品種(3年産は42)で前回より2つ減った。これについて同協会は「全国的に登熟期に台風などによる被害が出たことの影響が考えられる」と話している。特Aは品種別でみると、「コシヒカリ」が8で最も多く、次いで「にこまる」が6で前回の2倍に増えた。

令和4年産米で特Aにランクされた産地品種
令和4年産の米の食味ランキングの対象となったのは、3年産と同じ152産地品種。このうち「特A」が40点(3年産は42)、「A」が91点(同88)、「A'」が21点(同22)となった。「B」と「B'」は3年産と同様、いずれも該当なしだった。

このうち北海道や東北などを中心に20産地品種が3年連続で特Aにランクされた。これについて同協会は、「北海道の『ななつぼし』や青森の『青天の霹靂』、岩手の『銀河のしずく』などJAを含めて産地を挙げて品質向上に取り組んでいる努力が結果につながっていると言えるのではないか」と話している。

前回のAから特Aになったのは、8産地品種。茨城(県央)の「コシヒカリ」、福井の「いちほまれ」、愛知(三河中山間)の「ミネアサヒ」、三重(伊賀)の「コシヒカリ」、鳥取の「星空舞」、香川の「おいでまい」、愛媛の「にこまる」、長崎の「にこまる」だった。このうち鳥取の「星空舞」は初めて特Aにランクされた。

4年産米の全国の作況指数は100(3年産は101)、一等比率は78.6%(同83.1%)とやや落ち込んだ。今回、特Aが減ったことについて、同協会は「一概に言えないが、8月から9月にかけての登熟期に全国的に台風や線状降水帯による被害が相次いだことの影響が考えられる」と話している。

特Aの品種別にみた産地品種数は、「コシヒカリ」が8(3年産は13)、「にこまる」が6(同3)、「つや姫」が4(同4)、「きぬむすめ」が3(同5)となり、全体的に3年産より減少傾向だった中で、「にこまる」が倍増した。「にこまる」の健闘について同協会は「高温に強い品種であることに加えて導入する産地が増えて努力していることが影響していると考えられる」としている。

今回、新たにランキング対象となった3つの産地品種は、岡山の「にこまる(県南)」が「特A」、福島の「里山のつぶ」と茨城の「ふくまる」が「A」だった。

食味ランキングの対象産地品種は道府県の奨励品種であることや、作付面積が一定の基準を満たすなどで選定している。白飯の「外観・香り・味・粘り・硬さ・総合評価」の6項目について、複数産地コシヒカリのブレンド米を基準米とし、同協会が選抜、訓練した専門の食味評価員20名が評価する。基準米よりも特に良好なものを「特A」、良好なものを「A」、基準米とおおむね同等なものを「A'」、やや劣るを「B」、劣るを「B'」としている。

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