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富山県南砺市 五箇山地区で有機米栽培プロジェクト実施 日の出屋製菓2023年3月14日

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創業99年の米菓メーカー、日の出屋製菓産業(富山県南砺市)は、富山県南砺市、 五箇山農業公社と共同で、南砺市五箇山地区での有機米(こしひかり)栽培の実証試験・販売に取り組んでいる。商品を通じて農業の現状と米の魅力を発信し、同地区で採れた有機米や高付加価値商品を広めていく。

富山県南砺市 五箇山地区で有機米栽培プロジェクト実施 日の出屋製菓

富山県は農作地における稲作の割合が日本一。"富山の風景=日本の原風景"といっても過言ではないことから、同社は富山米を100%使用した米菓の製造・販売が、富山の豊かな自然、風景、地域を守ることにつながると考えている。

五箇山農業公社は南砺市との連携で、2022年から有機JAS認証の取得と中山間地での自立した農業を目指した実証実験を開始。この活動に日の出屋製菓産業も参加し「世界遺産 五箇山米プロジェクト」として、南砺市五箇山地区で採れた有機米や高付加価値商品を、同社の全国販売網で広めていく。

同プロジェクトでは、有機JAS認証まで3年を目指し、2022年は「自然農法米」として収量約500キロを収穫。2023年以降は収量増加を目指す。

日本の文化であり日本のお菓子である「米菓」のマーケットは、量販店向けの低単価商品がその多くを占める。同社は米菓の主原料として富山米を100%使い、昔ながらのお米の味にこだわり、富山のローカル色を前面に出した上質な米菓を製造。販路は日本全国の銘菓コーナーやお土産コーナー、専門店などが主で、近年は海外への展開にも注力している。

今後は、有機JAS認証を取得予定の2024年までの間、同社の国内外の販売網を活用し試売を続ける。同時に、同じ志を持つ富山県内の加工業者とともに有機米を使用した商品を開発し、生産者と販売者のネットワーク・循環を作る。また、「世界遺産 五箇山米」に関する商品の試売やプレゼント企画などを通じて、初年度の実証実験の自然農法米を提供する機会をつくっていく。

自然農法米使用 しろえびせんべい自然農法米使用 しろえびせんべい

なお、3月25日からは、同社代表商品「しろえびせんべい」の自然農法米100%バージョンを、富山県内直営店ささら屋一部店舗で限定販売。また、ささら屋公式オンラインショップで、税別1万円以上の購入で先着200人に令和4年産米をプレゼントしている。

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