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米粉用米の需要量 過去最高の4.5万t ウクライナ情勢も背景 農水省2023年3月23日

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農林水産省のまとめによると米粉用米の需要量は令和4年度に過去最高の4万5000tの見込みとなっている。小麦の高騰やロシアのウクライナ侵攻で米粉が注目されているとみて、農水省は新商品の開発や、需要の拡大に対応するための製造能力の強化などを推進するとしている。

米粉用米の需要量は2017(平成29)年までは2万t程度で推移していたが、2018年以降、米粉の特徴を活かしグルテンを含まない特性を発信する「ノングルテン米粉第三者認証制度」や「米粉の用途別基準」の運用が始まり需要量が拡大した。

米粉用米の生産量の上位5県は22年産で新潟県(2300ha)、栃木県(1400ha)、埼玉県(900ha)、秋田県(400ha)、石川県(400ha)となっており、全国計では8400ha、生産量は4万4600tとなった。

一方、農水省が主要な需要者から聞き取った需要量は22年度見込みで4万5000tと過去最高となった。

農水省は、2023年度予算で米粉の利用拡大支援対策事業によって、グルテンを含まない米粉の特徴を活かした新商品の開発、需要の拡大に対応するための製造能力の強化、米粉専用品種の生産拡大に向けた取り組みを支援することにしている。

JAグループも日本米粉協会事務局(全中・全農)として米粉活用法や商品認知度向上など消費者への理解を図る発信に力を入れる。

米粉の業務用販売価格は2021年度で1㎏120~390円と幅がある。一方、小麦粉は1㎏110円程度。米粉の製造コストの引き下げと製造設備などへの支援も課題となる。

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