東京農業大学の学生が山古志地域「小林幸子田」で田植え作業2023年5月29日
5月25日、新潟県山古志地域の小林幸子田で、東京農業大学の学生が、歌手の小林幸子さんとともに田植え作業を行った。
記念碑にて、小林幸子さん、江口文陽学長(右手前)、上岡美保副学長(奥中央)、東京農業大学の学生ら
「小林幸子田」は、2004年の中越地震で被災した住民に対し支援活動を続けてきた小林幸子さんに因み、復興のシンボルとして名付けられた。
2006年からは恒例の田植えや稲刈りを通じて参加者と交流してきたが、新型コロナウイルスの影響により長らく開催に至らず、昨年、約2年半ぶりに再開された。
今回はじめて「実学主義」を掲げる東京農業大学の学生たちが、農業支援活動の一環として参加した。
参加した学生の中には初めて田植え作業を体験する学生もおり、「難しかった。慣れている方は速かった。一緒に田植えしていた小さい子たちも速かった」「小さいカエルやオタマジャクシ等、自然の生き物もいて楽しかった。(山古志地域は)いつもいる場所と全く異なり、パンフレット等に載っている写真そのままの様にきれいな場所」と話し、山古志地域で行う稲作の魅力に触れながら、農業に対する学びを深めた。
地元の生産者に教わりながら田植えをする東京農業大学の学生
今回のコラボレーションについて、学生たちと共に田植え作業を行った江口文陽学長は「約10年前、東京農業大学のトークイベントが縁で当時お米大使をつとめていた小林さんと出会い、農業に造詣が深く、中越地震の復興に尽力している小林さんを応援したいという思いで、今回のコラボレーションに至った」と語った。
また、農業の魅力について「やってみなければ判らない楽しさがある。例えば田んぼの中に今日、稲を植えました。それが数か月間経て大きく成長し、それを収穫するときの喜び。例えばおにぎりにする等して、加工して食べたときの喜び。これは作った人でなければ判らない。ぜひ体験してほしい。また、今後は我々も支援し、米の収穫量や品質の向上を目指したい。」と農業を実際に体験する事への想いを述べるとともに、東京農業大学として持続可能な農業の推進に貢献していくことを誓った。
収穫したお米は、これまでは復興米として被災地に送っていたが、今年からは「こども食堂」に提供するという。
小林さんは「子供は宝です。子供がおなかいっぱいになって元気になれることを、これからも続けていきたい」と語った。
■山古志地域「小林幸子田」田植え作業について
主催:畑の学校、株式会社 幸子プロモーション
日時:5月25日(木)14:00~15:00
場所:山古志地域 虫亀集落 伏野(ぶすの)地区の田んぼ「小林幸子田」
参加者:小林幸子さん、山古志小学校10名、地域住民、東京農業大学(学長 江口文陽、副学長 上岡美保、学生4名)
■東京農業大学について
大学名:東京農業大学(Tokyo University of Agriculture)
URL:https://www.nodai.ac.jp/
設立:1891年
所在地:〒156-8502 東京都世田谷区桜丘1-1-1
■本件についての問い合わせ先
東京農業大学 企画広報室
TEL: 03-5477-2650 / Email: info@nodai.ac.jp
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