フェイガーと「水稲栽培における中干し期間の延長」モニタリング共同実証を開始 サグリ2023年8月31日
サグリとフェイガーは、「水稲栽培における中干し期間の延長」のエビデンスとなるモニタリングデータを衛星データで実施する共同実証を10月から庄内平野で開始。「水稲栽培における中干し期間の延長」を行う農業者が衛星データをエビデンスとして活用することで、信頼性が高く高品質なカーボンクレジットの生成を目指す。
サグリとフェイガーはいずれも、革新的なアイデアや技術をもったスタートアップ企業を募集・選抜、短期間で集中的に成長支援し、新ビジネス・サービス開発につなげる「JAアクセラレータープログラム」の支援を受けており、今回の提携で持続可能な新しい農業の形の実現に向けてさらに加速する。
フェイガーが農家と協力してカーボンクレジットを生成する際、質の高いクレジットを生成することは、購入する企業、農家の双方にとって重要なポイントとなる。クレジット購入企業にとっては、カーボンオフセットに対する企業の姿勢や方針をその購入したクレジットの質で評価されることが一般的。一方、農家にとっては、質の高いクレジットを生成することで販売量が増え、かつ高値で取引されることになり、収益の最大化に直結する。
今回の実証実験では、クレジットの質を担保する証跡データの信頼性向上やクレジットの生成をより多くの農家が実施し、農業の脱炭素化への取り組みを積極的に推進するため、モニタリングの簡便化などを狙いとしている。
サグリは衛星データを活用した圃場の解析や管理アプリの開発等で効率的な農業経営をサポートし、海外でのクレジット生成の実績も積み重ねてきた。また、フェイガーは農業の脱炭素化を目指し、農家の取り組みをカーボンクレジットの生成という手法で収益を還元することで支援している。
今回の提携で両社が強みをいかすことで、農家が脱炭素の取り組み成果を自治体や各種認証団体などにエビデンスデータと共に申請することがより簡便になり、将来的には質の高いカーボンクレジットの発行を期待できる。
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