宮城県の23年産米の仮渡金(概算金) 1200円増で2年連続の引き上げ2023年9月8日
JA全農みやぎは、2023年産米の主力銘柄の仮渡金(概算金)を玄米60㎏当たり1200円引き上げることを決めた。
宮城県の仮渡金(玄米60kg当たり)
主力銘柄の仮渡金(カッコ内は前年差)は、「ひとめぼれ」が1万2000円(+1200円)、「ササニシキ」が1万2300円(+1200円)、ブランド米の「だて正夢(基準品)」が1万3200円(+1200円)となり、いずれも上げ幅は1200円で2年連続の引き上げとなる。
今回の仮渡金の引き上げについて、JA全農みやぎの米穀担当者は「農水省は来年6月末民間在庫は184万tと、前年よりも圧縮されると公表した。生産コストの上昇をふまえた持続可能な生産者手取り水準を目指し、概算金は需給改善をふまえ、また、消費者の節約志向とのバランスをとったもの」と説明。ただ、コロナ禍前の2019(令和元)年の「ひとめぼれ」は1万3300円だったことから、今の生産者の経営状況からすると「(金額は)回復しつつあるが、まだまだ足らない」と指摘した。
農水省から発表された8月15日現在の作柄概況では、田植以降、おおむね高温・多照で推移し、出穂期までの天候に恵まれたため、宮城県内全地区は「やや良」と見込まれている。23年産米は高温傾向が長く続き、刈取は例年よりも1週間から10日早く始まったが、その後は長雨で収穫作業ができないなど、天候に大きく左右されている。東北地方は、冷たい親潮の上を吹いてくる北東の風「山背(やませ)」の影響で、冷害に悩まされてきた経緯があり、低温に強い品種を育種してきた。地球温暖化(沸騰化)の時代に対応した、「高温耐性品種への取組はこれから」という。
重要な記事
最新の記事
-
持続可能な食と農へ 農中と農研機構が協定2025年4月23日
-
将来受け手のない農地 約3割 地域計画で判明2025年4月23日
-
ふたつの「米騒動」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月23日
-
鳥インフル対策 大規模養鶏は分割管理を 農水省2025年4月23日
-
米の生産目安見直し 1.7万トン増産へ 北海道2025年4月23日
-
県内国公立大学の新入学生を秋田県産米「サキホコレ」で応援 JA全農あきた2025年4月23日
-
「岐阜えだまめ」の出荷始まる 初出荷は80kg、11月までに700t出荷へ JA全農ぎふ2025年4月23日
-
いわて純情米消費拡大月間がキックオフ JR盛岡駅前でおにぎり配布 JA全農いわて2025年4月23日
-
2025いわて純情むすめ大募集 純情産地いわての魅力を全国に伝える JA全農いわて2025年4月23日
-
【JA人事】JA常総ひかり(茨城県) 堤隆組合長を再任2025年4月23日
-
食べ物への愛と支える人々への感謝込め ニッポンエールからグミ、フルーツチョコ、ドライフルーツ詰め合わせ 全国農協食品株式会社2025年4月23日
-
カレー、ラーメンからスイーツまで 「鳥取の魅力」詰め合わせ JA鳥取中央会2025年4月23日
-
大自然から生まれたクリームチーズ 昔ながらの手作り飴に 蔵王酪農センター2025年4月23日
-
千葉県柏市「柏市公設市場」一般開放デー開催 市内JAが初出店2025年4月23日
-
新茶の季節に「お茶フェア」産地直送通販サイト「JAタウン」で初開催2025年4月23日
-
緑茶用品種「せいめい」全ゲノム配列を解読 多型情報解析を可能に 農研機構2025年4月23日
-
AIとIoT、新規センサを活用 スマート畜産排水処理技術を開発 農研機構2025年4月23日
-
「サツマイモ基腐病を防除する苗床の土壌還元消毒SOP」第2版を公開 農研機構2025年4月23日
-
第11回京都市場伊賀産肉牛枝肉研修会開く 伊賀産肉牛生産振興協議会2025年4月23日
-
充実の装備と使い勝手の良さで計量作業を効率化 農家向け計量器2機種を発売 サタケ2025年4月23日