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米の現物市場「みらい米市場」開設 需給マッチングと販路拡大を支援 流通経済研究所2023年9月27日

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(公財)流通経済研究所が主体となり進めてきた米の現物市場「みらい米市場」は9月29日、ユーザーの募集を開始。10月からベータ版として開設する。米の需給マッチングの円滑化と生産者の販路拡大を支援する。

「みらい米市場」の仕組み「みらい米市場」の仕組み

「みらい米市場」は、米の生産者、集荷事業者、卸売業者、実儒者等が参加者となって、オークション形式・注文方式(買い手からのオーダー形式)で米の売買ができるオンラインマーケット。現在の取引基準(産地・品種銘柄)だけでなく、米の品質や付加価値を評価し、取引できるマーケットの創出をめざしている。米産業の事業者、金融業の事業者からの出資を受けたみらい米市場株式会社が運営する。

米の流通に関する現状として、需要の減少による供給過多や、米の生産資材等の原価高騰と価格転嫁の難しさ、取引価格のマクロ的な需給バランス連動が見えにくいこと、品質の評価が価格に反映されにくい流通構造などがあげられる。

こうした中、同社は米の生産の持続可能性について、未来の米の流通において、生産者が「自分で価格を決めて」販売できるマーケット、実需者が「ニーズに合ったコメを探して、価格交渉して調達できる」マーケットが必要であると考えた。また、産地×品種銘柄だけではない基準(品質・付加価値)で米価が決まる市場、小ロットの高付加価値米(特栽、減農薬、有機など)も取引できる市場をつくることができれば、米価の安定と米の付加価値向上につながると考えている。

◎実施予定の取組み
・環境対応(環境保全等に取り組みながら生産された米)
ホクレンの「みどりの北海道米チャレンジ」と連携

・健康訴求(栄養成分等も含め、健康に貢献できる米)
医食同源の米の普及に取り組む「医食同源米によって我が国の国難を解決するコンソーシアム(発起人:東洋ライス)」と連携

・GAP(農業生産工程管理)に取り組む生産者の米
日本GAP協会と連携

・有機(オーガニック)で生産された米
みどりの食料システム戦略の動きと連動

◎「米の現物市場」実施概要
オンラインで、米のセリ取引(オークション)と、買い手からの注文取引が可能。

<主な機能>
1.米(主に玄米)の売買機能:米をオークションや交渉で売買
2.受発注の伝票レス(EDI機能):取引の伝票を電子化してやりとり
3.与信・決済・評価システム提供:決済機能(リリースは11月予定)と評価機能
4.相場等の分析情報提供:市場取引の結果から、相場情報を提供

<利用料金>
登録・閲覧:無料
買い手の手数料:無料
売り手の手数料:販売価格の0.5~1.0%(10t未満の取引...1%10t以上の取引...0.5%)

「みらい米市場」概要

「みらい米市場」概要

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