全国作況は「100」 9月25日現在 新潟・鳥取は「95」 主食作付け面積 過去最低2023年10月13日
農林水産省は10月13日、23年産水稲の作付け面積と予想収穫量を公表した。
水稲の作付面積は153万1000haで前年より1万4000haの見込み。このうち主食用作付面積は124万2000haで前年産に比べて9000ha減と見込まれる。
10a当たり予想収量は534kgで作況指数は全国で100。予想収穫量は662万4000tで主食用作付面積と収穫量は過去最低の見込みとなった。需要に合わせて作付け転換を行ってきたため。
地域別にみると北海道は104、関東・東山102で「やや良」。13道県がやや良となった。北海道は田植え以降、天候に恵まれたことから全もみ数が平年以上に確保され登熟も平年を上回ることが見込まれている。
東北101、四国100、東海99など「平年並み」。平年並みは24都府県となった。
一方、北陸は97で「やや不良」。やや不良は10府県となった。
新潟県は95。5月下旬から6月上旬にかけて低温と日照不足で穂数がやや少なくなったことに加え、出穂前後から続く記録的な高温と少雨、8月上中旬の台風によるフェーン現象などの影響したという。
秋田県は97。もみ数が少なかったところに7月中旬の大雨が減収の要因となった。
鳥取県は95。5月から6月下旬の日照不足でもみ数が平年を大きく下回っているほか、8月中旬の台風7号による大雨も影響した。
福岡は97、大分は98。梅雨時の大雨と8月の台風でもみ数が平年より少ない状況で収穫はこれから本格化するものの、やや不良が見込まれた。
9月25日現在で全国の刈り取り済面積は61%。今回の調査は収穫を終えていない地域ではもみ数等を実測し、気象が平年並みに推移するとして推測した。
次回は10月25日現在の調査結果を11月上旬に公表する。
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