KAWACHO RICEとヘプタゴンが共同開発 米の銘柄判定「RiceTag」特許取得2023年10月19日
総合米卸売業の株式会社KAWACHO RICE (青森県三沢市) と、青森を拠点にテクノロジーによる事業開発・支援を手がける株式会社ヘプタゴン (青森県三沢市) は、食用米の銘柄を判定するAI搭載アプリケーション「RiceTag」を共同開発。このほど、米の銘柄を判定する方法および銘柄判定プログラムに関する特許を取得した。
特許を取得した「RiceTag」
「RiceTag」は、米粒の画像から食用米の銘柄判定を行うAI搭載スマートフォンアプリケーション。米の銘柄検査は現在、法律によって農産物検査員資格を持つ検査員の目視で行うことが定められている。この工程は、米の流通過程で異品種混入を防止するために必要不可欠で、秋の収穫時期になると大量の米を短期間で判定することは検査員の大きな負担となっていた。加えて高齢化と人材不足の深刻化も避けられないため、現場では検査員の経験年数やスキルを問わず、米の銘柄判定を補助するソリューションが求められている。
KAWACHO RICEとヘプタゴンは2019年に「RiceTag」開発プロジェクトを立ち上げ、約2年に渡るAIの開発と実証実験を経て、検査対象からサンプリングで無作為に抽出した複数の米粒をスマートフォンのアプリで撮影するだけで銘柄を判定することに成功。その後、青森県産米4銘柄および秋田県産米4銘柄に対して性能評価を行い、資格を有する検査員と同等以上の正解率を記録している。
この取り組みの成果として、スマートフォンのカメラから撮影された画像データおよび人工知能を用いて、米の銘柄判定を行う方法および銘柄判定プログラムにおいて特許を取得した。
今回特許を使用したアプリケーションは、現在KAWACHO RICE社内で使用され、実作業を想定した試験を繰り返している。将来的に、同社の事業として全国展開すべく、自動判定できる銘柄の拡大や、より正確な銘柄判定ができるよう改良を進めることを構想している。
重要な記事
最新の記事
-
2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
-
備蓄米の買い戻し条件付き売り渡しを諮問 農水省が食糧部会に2025年1月31日
-
殺処分対象911万羽 鳥インフルエンザ 国内48例目 愛知県で確認2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(1) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(2) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
【世界の食料・協同組合は今】EU環境戦略の後退と戦略的対話 農中総研・平澤明彦氏2025年1月31日
-
【クローズアップ 畜産・酪農対策】生乳需給参加が事業要件 「欠陥」改正畜安法是正へ農水省方針2025年1月31日
-
(420)「いまトラ」をどう見るか【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月31日
-
GI取得「かづの牛」など農産物・加工品6産品 農水省2025年1月31日
-
いちご観光農園「熊本あしきた いちごの森」オープン 「ゆうべに」「恋みのり」食べ放題 JAあしきた2025年1月31日
-
シャキッと甘く 高級かんきつ「甘平」出荷始まる JAえひめ中央2025年1月31日
-
全国の魅力的な農畜産物・加工品が勢ぞろい JA全農が商談会2025年1月31日
-
岩手県から至高の牛肉を「いわて牛・いわちくフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「国産米粉メニューフェア」銀座みのりカフェ・みのる食堂で開催 JA全農2025年1月31日
-
「はこだて和牛」など味わえる「JA新はこだてフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「ニッポンの食」で応援 全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)に特別協賛 JA全農2025年1月31日
-
蔵出しミカンの出荷始まる 食味良く大玉傾向 JAふくおか八女2025年1月31日
-
サカタのタネの春キャベツ「金系201号」発売60周年 JA全農かながわがPRイベント開催2025年1月31日
-
数量増、金額増 緑地・ゴルフ場向け農薬出荷実績 2024農薬年度2025年1月31日
-
北海道と熊本県内に無料RTKサービスの提供開始 HOSAC2025年1月31日