バイオマスレジンホールディングスと包括連携協定を締結 ヤマガタデザイン2023年12月5日
ヤマガタデザイン(YD)は、米に代表される国産バイオマス資源を活用したプラスチック樹脂原料「ライスレジン」を開発・販売するバイオマスレジンホールディングス(BRHD)と包括連携協定を締結。日本の農業課題、環境課題解決に向け国産バイオマスプラスチックの普及拡大に協働で取り組む。
YDのグループ会社でヤマガタデザインアグリ(YDA)は、生産者の所得向上に向けて米の省力・低環境負荷な栽培技術「マイコス米」の栽培に必要な生産資材の開発販売、ノウハウを提供し産地化を推進してきた。今回の協定で、YDAは、BRHD社に対して米のバイオマスプラスチック「ライスレジン」の原料米を安定供給することで事業成長を促進する。また、生産者の生産効率を上げ、販路確保までサポートすることで、農業経営の安定化にも繋げる。
一方、BRHD社は、ライスレジンの製造、販売とともに、社会実装に向けて教育施設で子どもたちがバケツ苗で育てた米を原料にしたカトラリーとして提供するほか、自治体のごみ袋をライスレジン由来のものに置き換えるなど、SDGsに貢献する活動も行っている。
この連携を機に、全国のゼロカーボンシティ宣言を行う自治体に対し、排出量削減や環境教育の分野でソリューションを提供していく。また、これに先駆けて、ヤマガタデザインが運営するホテル「スイデンテラス」のアメニティで米由来の歯ブラシを導入。今後は教育施設の「キッズドームソライ」でも、国産バイオマスプラスチックの活用や環境教育活動等にも取り組む。
また、コメ由来の生分解性樹脂「ネオリザ」を用いた農業資材の開発を進めるBRHD社は今後、海洋プラスチック問題の大きな要因となる、稲作に使われる化学肥料のコーティング=プラスチック製の皮膜素材を、生分解性プラスチックに代替することで、土壌汚染や海洋汚染の問題解決に取り組む。一方、YDは、日本全国の生産者ネットワークや、当社独自の農業資材の販売網を活用し、ネオリザの普及促進においても連携。農業、環境課題の解決に向けて協働する。
連携スキームとそれぞれの取り組み
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