茨城県つくばみらい市と包括的連携に関する協定を締結 東洋ライス2024年3月18日
茨城県つくばみらい市と東洋ライスは、3月15日付で包括連携協定を締結。同市を代表する農産物で「つくばみらい市産コシヒカリ」を活用した、市民の健康増進及び持続可能な農業の発展を目的とした取り組みを実施する。
つくばみらい市は、基幹産業である農業の魅力を高めることを目的とした「みらい型農業」事業の一環として、令和3年度から地元生産者を対象とした「つくばみらい市米コンテスト」を開催。同コンテストに出品されたコメのうち、一定の基準を超えたコメについては市場価格に支援金を上乗せした上で市が買い取り、「地域の学校給食」「ふるさと納税返礼品」として流通させるなど、官民一体の取り組みを推進してきた。
同協定により、これらの取り組みをさらに「健康増進」および「持続可能な農業」に発展させるため、両者で連携し、下記の取り組みを推進する。
◎つくばみらい市産コシヒカリを原料とした「金芽米」の推進
「つくばみらい市米コンテスト」で買い取った原料玄米を東洋ライスサイタマ工場(坂戸市)で「金芽米(きんめまい)」に加工し、後述の各施策にて展開。金芽米は、東洋ライス独自の加工技術により、ビタミンやミネラルなどの滋養源である玄米の栄養を残したまま、美味しく、消化性に優れた無洗米。普通の精米方法ではヌカと一緒に取れてしまう、栄養と旨味成分が含まれる「亜糊粉層(あこふんそう)」を表面に残すことで、ほのかな甘みを感じられる。近年では、金芽米等の継続摂取による健康への効果を実証し、論文発表している。
◎有機質資材「米の精」を活用した循環型農業の推進
金芽米加工時に無洗米化する過程で副産物として産出される「米の精」を活用した循環型農業を令和6年産の栽培から推進。「米の精」を使って栽培したコメは、つくばみらい市で全量購入を予定。「米の精」は、とぎ汁のもととなる「肌ヌカ」を工場内でリサイクルしたもの。一般の糠と比べてリン・チッソのバランスが良く、ミネラルが豊富に含まれているため、土中の微生物を増やす。土壌を活性化させることで良食味且つ酵素活性にも優れた農作物を育てることが可能となる。
◎市立の学校給食への金芽米導入
子どもの健康増進を図るため、令和6年度中に、市立小・中学校及び幼稚園の学校給食で金芽米の提供を開始。金芽米の原料には、全てつくばみらい市が買い取ったコメを使い、令和6年度産からは「米の精」栽培で収穫されたコメを優先的に使用する予定。
◎マタニティ支援の推進
出産に向けた妊婦の健康増進および元気な赤ちゃんを産めるよう、つくばみらい市に在住する妊婦を対象に「金芽米2kg」を贈呈(年間380人を想定)。9月頃の開始を予定。
◎ふるさと納税返礼品への展開
地場産のコメ商品の返礼品として、新たに「金芽米 つくばみらい市産コシヒカリ」をラインナップに加え、つくばみらい市産米の美味しさと健康価値を発信。寄附金額は「10kg(5kg×2袋) 14,000円」とし、3月15日から寄附受付を開始。
<包括連携協定における連携事項>
①つくばみらい市の基幹産業である農業を永続的に守り、一層発展させることによりつくばみらい市産米の知名度を高めるための取り組み
②市民一人ひとりが、一生涯健康で幸せに暮らすことができる食を通じた健康づくりのサポートに関する取り組み
③子どもたちが、つくばみらい市産農産物の「安全・安心・おいしい」を魅力として気づき、つくばみらい市を愛し一生涯暮らし続けたいと思う心を育むための取り組み
④米を通じて、食を支える農業への興味・関心を高める取り組み
⑤地産地消の推進に向けた取り組み
⑥地域活性化のために行う産業振興に関する取り組み
⑦ ①~⑥の取り組みにおける情報を随時全国に向けて発信する取り組み
⑧その他前条の目的を達成するために必要な取り組み
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