JAグループ初の大型米粉製造工場を新設 米粉ニーズに対応 全農パールライス2024年3月25日
全農パールライスは3月22日、千葉県千葉市稲毛区に新たに米粉工場を建設することを発表。JAグループ初の大型米粉工場として米粉ニーズに対応する。
日本の米の需要量は、毎年約10万トンが減少し続け、近年の燃油や生産資材の高騰などの影響もあり、日本の米作りは継続自体が危機的な状況にある。米の消費拡大は喫緊の課題だが、食が多様化したいま、食事シーンを毎回ごはん食にするのは現実的ではない。同社は「パン」や「麺」の原料に国産米が使われるようになれば、多くの食事シーンで国産米が消費されることになり、日本の水田・米作りを守ることにつながるとしている。また、実際に輸入小麦の高騰などによる様々な小麦製品で「米粉」のニーズが高まりつつある。
同社はこうした背景を踏まえ、米粉工場を建設し、米の品種や製法にこだわった最高品質の「米粉」の製造販売に取り組み、主力の精米事業、酒米事業、炊飯事業に加え、米粉の普及拡大を進める。
◎新工場建設計画の概要
名称:千葉米粉工場(仮称)
所在地:千葉県千葉市稲毛区
敷地面積:約500㎡
延床面積:約700㎡
生産品目:米粉等
生産能力:1150t/年
その他:国の「米粉利用拡大支援対策事業のうち米粉製品製造能力強化事業」を活用
◎スケジュール(予定)
着工時期:2024年9月
竣工時期:2025年2月
稼働開始:2025年3月
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