魚沼産コシヒカリでつくる純米大吟醸酒「郷(GO)GRANDCLASS」発売 津南醸造2024年6月18日
津南醸造株式会社(新潟県中魚沼郡津南町)は6月18日、魚沼産コシヒカリを原料に醸した純米大吟醸酒「郷(GO)GRANDCLASS 魚沼コシヒカリEdition」を発売。日本国内で販売を開始した。
「郷(GO)GRANDCLASS 魚沼コシヒカリEdition」は、ヨーロッパで行われた日本酒品評会「KURA MASTER2024」の純米大吟醸部門でで金賞を受賞した。
通常、日本酒は酒造好適米(酒米)から作られるが、酒米は酒作り以外に使うことが難しく、コロナ禍など日本酒製造に制限がかかるような環境下では製造予定が大きく狂い、生産者や酒蔵のどちらかに多大な在庫リスクがおよぶことがある。一方、いつでも作り続けられる食用米を使うことで、米生産者の負担を軽減し、地域の農業を支えることができる。
津南醸造はこの新たな取り組みを、美味しい日本酒を届け、生産者の暮らしを守るとともに日本酒を作り続けるための大切な一歩と考え、食用の米から日本酒を作ることに挑戦。食用米でも特にコシヒカリは美味しい日本酒を作ることが難しいと言われていたが、地域の農家と酒蔵が共に持続可能な酒造りのために試行錯誤を繰り返した。
食用米による特別な酒造りでは、麹で使う米から、仕込みで使う米まで、機械洗米を使わず全て手洗米で、全体の吸水の誤差がないように制御。また、1月の津南町は積雪量が3メートルにもなり気温が低い状態で一定となる。より空気の澄んだ環境となり極寒のこのタイミングで造るため、余計な雑菌の繁殖を抑え、酒造りによい微生物が働く。さらに、低温でもろみをゆっくりと時間をかけて発酵させ、きめ細やかで評価の高い酒に仕上げている。
桐箱入りのGO GRANDCLASS 魚沼コシヒカリエディション
「郷(GO)GRANDCLASS 魚沼コシヒカリEdition」(720ml、8800円・税込)は、華やかな香りで芳醇で甘みも感じられるふくよかな口当たり。余韻は長くコシヒカリの米の旨味も感じられる。香りを存分に愉しむなら食前酒としておすすめ。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日