米の需給 「締まる」見込み強まる 米取引関係者の判断 米穀機構2024年9月6日
米穀機構は9月5日、毎月行っている米取引関係者が米の需給や価格動向をどう見ているかを調査した8月調査の結果を公表した。
現在の主食用米の需給動向についての判断DI値は「89」で前月から+4ポイントとやや増加した。需給が締まっているという判断が前月よりも強まった。
一方、向こう3か月の見通し判断DI値は「70」で前月から+3ポイントとやや増加した。5月は「78」、6月は「77」と需給が締まるという見方が強まっていたが、7月には10ポイント低下したことから、需給は緩和に向かうとの見方も出てきたことが示されたが、今回の8月調査結果では再び需給が締まるとの見方が強まった。
米価水準についての現状判断DI値は「86」で前月から+4ポイントとやや増加した。向こう3か月の見通し判断DI値は「70」で前月から+4ポイントとやや増加した。
向こう3か月の米価水準についての見通し判断DI値は5月の「73」が6月には「63」へと10ポイント低下したが、その後、2か月連続で上昇し「米価水準が高くなる」との見方が強まっている。
取引関係者が今回の判断の行うにあたって考慮した要因は「米穀の調達状況」が45%と回答率がもっとも高く、次いで「国内の在庫水準」が43%だった。国内の在庫水準を要因とする回答率は7月は35%だったが、今回はそれを8ポイント上回り、2022年8月からの2年間ではもっとも高い率となっている。在庫のひっ迫感が需給・価格の見通しに影響していることがうかがえる。
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