米の相対取引価格 8月最高値 60kg1万6133円2024年9月18日
農林水産省は9月17日、2023年産米の8月の相対取引価格と数量を公表した。
全銘柄平均価格は前月差+507円の60kg1万6133円となり、8月の相対取引価格としてはデータが公表されている2008年以降で最高値となった。前年同月比で17%上昇した。
7月は新米の出回り直前で様子見となったことや、販売価格も考慮して取引したと見られ、6月にくらべて30銘柄が下落し平均価格も▲2%下落した。
しかし、8月は対前月比で下落した銘柄は7銘柄にとどまり、主産地の銘柄は上昇した。山形「はえぬき」は+11%、福島「天のつぶ」は+21%などとなった。
対前年同月比では福島「天のつぶ」が+58%の60kg1万8163円、茨城「コシヒカリ」が+35%の同1万8465円、山形「はえぬき」が+28%の同1万6177円などとなった。
取引数量は3万1842tで前月比で46%、前年同月比で63%で取引数量は少なくなっている。相対取引された産地銘柄数は7月は62だったが、8月は45と減少している。
8月の相対取引価格が60kg1万6133円となったことで2023年産米の年産価格は同1万5313円で前年産より1469円、11%上昇した。
年産価格としては2012年産の1万6501円が相対取引価格のデータがある2008年以降でもっとも高く、2023年産は5番目となる。
9月からは2024年産米に切り替わる。農林水産省の調べによると9月10日までの生産者からJAなど集荷業者への出荷数量は前年同期比で+144%、出荷業者から卸売業者への出荷数量は同+60%となっている。
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