福井県の稲作からJ-クレジットを創出 福井精米と連携開始 バイウィル2024年10月21日
日本全国47都道府県のカーボンニュートラル実現を目指すバイウィルは、福井精米(福井県福井市)と顧客紹介で連携を開始。福井県の稲作からJ-クレジットを創出し、県内を中心に地産地消を進めることで、福井県の脱炭素および経済活性化に寄与する。また、J-クレジットの販売収益だけでなく、「環境に優しい」米としての付加価値を高めることで、農家の収入拡大への貢献を目指す。
連携内容
J-クレジット制度においては、「水稲栽培における中干し期間延長」という方法論がある。「中干し」は、水稲の栽培期間中、出穂前に一度水田の水を抜いて田面を乾かすことで、過剰な分げつ(根元付近からの枝分かれ)を防止し、成長を制御する作業を指す。
この「中干し」の実施期間を従来よりも延長することで、土壌からのメタン(温室効果ガスの一種)排出量を抑制することができるとされ、J-クレジットの創出方法として認められている。
福井精米は、バイウィルが運営する「水稲栽培における中干し期間延長」によるJ-クレジット創出プロジェクト(会員組織名「おこめラボ」)に関して、ニーズを有する取引先農家をバイウィルに紹介する役割を担う。
創出したJ-クレジットは、バイウィルが中心となり販売先を探索し、福井県内を中心とするカーボンオフセット実施企業に販売。その販売収益をおこめラボ入会農家に還元することで、農家はJ-クレジット創出への取り組みを副収入として活用できる。
今回の福井精米との連携により、福井県を中心とした稲作からの環境価値の創出を支援し、県内を中心とする需要家へと流通させることで、福井県における環境価値と経済価値の循環を目指す。
また、J-クレジット創出への取り組みを進めながら生産した米については、「環境に優しい米」との付加価値をつけることもでき、農家の収入拡大にも貢献できる可能性がある。
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