40年以上の歴史「第43回全国きき酒選手権大会」開催 日本酒造組合中央会2024年11月15日
日本酒造組合中央会は11月9日、きき酒日本一を決める「第43回全国きき酒選手権大会」を東京・赤坂インターシティコンファレンスで開催。個人の部では新潟県代表の伊庭洋さんが優勝し、団体の部では大阪府が優勝した。また、大学対抗の部は東北大学が優勝し、新設の社会人日本酒愛好会対抗の部はMJPM日本酒文化研究会が優勝した。
個人の部および団体の部優勝者と「おちょこくん」(左)が記念撮影
きき酒選手権大会は、日本酒の魅力や文化を幅広く知ってもらうことを目的に1981年から開かれ、今年で43回目。年齢・性別・国籍を問わず日本酒ファンを対象に、各都道府県の代表者が、日本酒に関する筆記試験と、7種類の日本酒について味や香りを確かめながら判別する「きき酒」試験を実施し日本一を競う。今年は33都道府県の代表選手、計76人が参加する「個人の部」と各都道府県の代表2人の合計点で競い合う「団体の部」が、それぞれきき酒日本一の座をかけて競い合った。
きき酒競技
「個人の部」優勝で新潟県代表の伊庭さんは「毎日我が家で嫌な顔をせず練習に付き合ってくれた家族に感謝。新潟県のお酒を日々飲んで鍛えられたことが優勝の秘訣」と満面の笑みを浮かべ日本一の喜びを語った。
一方、「団体の部」は、伊藤侑加さんと北島和久 さんのペアが、大阪府として団体の部で3回目の優勝。伊藤さんは「初参加でまさか優勝することになるとは、ただただ嬉しい。難波で普段から飲んでいる成果が出た」とコメント。北島さんは「優勝できて夢のよう」と大阪府の代表としての喜びを噛みしめていた。
また、日本酒の歴史や製法を学んだり、お気に入りの味わいを追求したりと活動の幅を広げている日本酒の学生サークルや研究会の中から出場した「大学対抗の部」(16大学18チーム36人)では、東北大学の熊谷連さんと鈴木涼太さんのペアが優勝。今大会から新設の「社会人日本酒愛好会対抗の部」(11チーム22人)では、MJPM日本酒文化研究会の渋谷敦子さんと田中藍さんのペアが優勝した。
日本酒造組合中央会の佐浦弘一副会長は「これだけ多くの日本酒を愛して楽しんでいただいている方が集まっていただいている事をうれしく思っています」とコメント。また、11月5日に勧告となったユネスコの無形文化遺産登録に関する話題について「順調にいけば来月伝統的酒造りが登録の運びとなる見通しだが、登録されることがゴールではなく、これをきっかけに、日本酒を国内外でさらに知って頂き、楽しんでいただける機会になってほしい」と話した。
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