24年産新米、手堅い売れ行き 中食・外食も好調 スーパーは売り場づくりに苦労も2024年12月23日
2人以上の世帯当たりの10月の米の購入は7650グラムで、前年同月比113.3%だった。総務省・家計調査でわかった。米の購入数量が前年同月を超えるのは8月から3ヵ月連続。主食である米の需要の底堅さが示された。
1人1ヵ月当たり消費量は4849グラム
9月に新米が出回り始めてから、コシヒカリの小売価格(5キロ当たり、東京都区部)は9月3285円、10月3787円、11月3985円と上昇が止まらない(総務省「小売物価統計」)。米価の急激な上昇が消費を冷え込ませる懸念は関係者に広くあるが、足元では消費は堅調だ。
一方、米穀安定供給確保支援機構(米穀機構)の「米の消費動向調査」では10月分の1人1ヵ月当たり精米消費量は4849グラムで前年同月比0.5%の増。家庭内消費量は8、9月より増えたものの前年同月比では▲2.0%だったが、中・外食が5.7%増えた。
価格高騰に仕入れ難、売り場は苦労
都内のスーパー、フジマートでは、12月22日の日曜日、卸業者が店頭で銘柄米を特売した。新潟魚沼産コシヒカリが5キロ3280円(税別)などで、根強い人気だった。以前の取材で、「ある程度高くなっても売れてくれるのが一番です。米価があまり低いと、米づくりが続けられないし後を継いでくれる人もいなくなるでしょう」と語ったフジマート月島店(中央区)の責任者の佐藤雄三さん(39)に近況を聞くと、「やはり、5キロ3000円前後の安い物から売れていきます。数量的には売り上げがやや減った印象です。それと、銘柄米がなかなか入らないですね」とのことだった。
外食は前年同月比11.4%増
業務用米価格の高騰を受け、中・外食業界でも値上げ/おにぎりを小さくする/おかわり無料を中止、といった対応が広がったが、10月、外食は前年同月比で11.4%、中食も2.6%伸びた。
重要な記事
最新の記事
-
鳥インフル 国内47例目 千葉県で確認2025年1月30日
-
初動5年で農業の構造改革 28の目標掲げ毎年検証 次期基本計画2025年1月30日
-
営農管理システム「Z-GIS」と「レイミーのAI病害虫雑草診断」アプリが4月に連携開始 地域全体を簡単把握、現場データ管理がより手軽に JA全農と日本農薬(1)2025年1月30日
-
営農管理システム「Z-GIS」と「レイミーのAI病害虫雑草診断」アプリが4月に連携開始 地域全体を簡単把握、現場データ管理がより手軽に JA全農と日本農薬(2)2025年1月30日
-
2025年も切り花の品薄単価高が続く【花づくりの現場から 宇田明】第52回2025年1月30日
-
何かと言えば搗いた餅【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第326回2025年1月30日
-
雑草防除で成果保証型サービス開始 節水型乾田直は栽培を普及へ BASFジャパン2025年1月30日
-
担い手集め地域農業守る 労働力支援協議会が発足 JAみなみ筑後2025年1月30日
-
農林中金「アグリウェブ」に農業特化型生成AIを提供開始 きゅうりトマトなすび2025年1月30日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」神奈川県で幻の果実「湘南ゴールド」を収穫 JAタウン2025年1月30日
-
JAしまね「ファミマフードドライブ」を通じて食品寄贈 地域支援拡大の仕組みを構築2025年1月30日
-
「北海道スマートフードチェーンプロジェクト事業化戦略会議2025」開催 農研機構2025年1月30日
-
今年いちばん「うまい米」第11回「お米番付」最優秀賞など発表 八代目儀兵衛2025年1月30日
-
茨城県のブランド豚肉を堪能「常陸の輝きメニューフェア」2月1日から県内のレストランで開催2025年1月30日
-
「日本さつまいもサミット」今年度の特選生産者8組が決定2025年1月30日
-
【人事異動】協友アグリ(1月29日付)2025年1月30日
-
【人事異動】東邦化学工業(2月1日付)2025年1月30日
-
【役員人事】クミアイ化学工業(1月29日付)2025年1月30日
-
彦摩呂が驚く 南アルプス市のおいしいもの「タベサキ」新番組スタート2025年1月30日
-
農業課題解決と技術革新へ 広沢技術振興財団ものづくり技術助成事業に採択 AGRIST2025年1月30日