米の集荷数量 前年比23万t減に拡大 農水省2025年3月3日
農水省は2月28日、1月末の24年産米の集荷数量や民間在庫を公表した。
1月末の大手集荷業者の全国の集荷量は221万tで前年同月に比べて23万t少ない。12月末時点では前年同月比21万t減だったことから、減少幅は2万t拡大した。
農水省は政府備蓄米の買い戻し条件付き売渡しで21万tを予定しているが、これは12月末時点で大手集荷業者の集荷量が21万t少ないことが前提となった。集荷不足分に見合う政府備蓄米を売り渡すことで流通の円滑化を図るのが狙いだ。しかし、不足分がさらに2万t増えたことで売り渡す備蓄米が増える可能性もある。
契約数量は200万9000tで対前年同月比で5万8000tの減。販売数量は77万8000tで同6万6000tの増。
民間在庫は出荷・販売計で230万tと近年ではもっとも低く、在庫率は34%まで落ち込んでいる。前年同時期は39%だった。
出荷段階の在庫は対前年差48万t減、一方、販売段階では同4万t増となっている。農水省は集荷業者から卸売業者への販売は昨年より多いが、大手集荷業者の集荷が減少していることから在庫が少なくなっていると見る。
卸売業者の販売数量は前年同月比97.2%で、このうち小売事業者向けは同94.1%、中食・外食事業者向けは同100.9%と前年並みとなっている。
小売事業者向けの販売価格は同168.8%、中食・外食事業者向けの販売価格は同143.4%となった。
米の仕入れ量が少なくなっていることから、卸売業者のなかには年間を通じた事業が継続できるよう販売ペースを落としており、それが小売価格の値上げにもつながっているとも見方も出ている。また、店頭では少しでも安い小売価格の米は当然売れ行きが良くなるが、それでは供給量が不足し欠品しかねないとの判断もあるため他店と同様の価格水準に揃えるという動きもあるようだ。
重要な記事
最新の記事
-
「茨城らしさ」新ステージへ(2)JA茨城県中央会会長 八木岡努氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年4月16日
-
政府備蓄米 第3回売り渡し 4月23日から入札2025年4月16日
-
備蓄米放出 第2回入札も全農が9割落札2025年4月16日
-
米の価格形成 コスト指標で「基準年」設定で合意2025年4月16日
-
瑞穂の国から見ず穂の国へ【小松泰信・地方の眼力】2025年4月16日
-
【'25新組合長に聞く】JAめまんべつ(北海道) 高橋肇組合長(4/8就任) 合理的価格形成に期待2025年4月16日
-
初の「JA共済アンバサダー」に後藤晴菜さんを起用 JA相模原市のイベントを盛り上げる JA共済連2025年4月16日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」おかやま和牛肉について学ぶ JAタウン2025年4月16日
-
日差しと土が育む甘さとコク 日本一の選果場から「三ヶ日みかん」 JAみっかび2025年4月16日
-
地元産ワインにこだわり 甘みと酸味が楽しめるNIAGARA SWEET JA松本ハイランド2025年4月16日
-
温暖な島で潮風受け育つ ごご島いよかんはさわやかな香り JA松山市2025年4月16日
-
JA向け新コース「人事考課の基本を学ぶeラーニング」リリース 日本経営協会2025年4月16日
-
【消費者の目・花ちゃん】ETC障害とBCP2025年4月16日
-
【役員人事】東洋農機 新社長に山田征弘氏(4月4日付)2025年4月16日
-
ドローン事業拡大でTHE WHY HOW DO COMPANYと業務提携 マゼックス2025年4月16日
-
世界基準のワイン苗木の「原木園」設立へ 日本ワインブドウ栽培協会がクラウドファンディングを開始2025年4月16日
-
【組織変更および人事異動】荏原実業(5月1日付)2025年4月16日
-
日本文化厚生連が臨時総会 年度事業計画などを決定 病院の経営改善は待ったなし2025年4月16日
-
X線CTを用いた水田のイネ根系の可視化 農研機構2025年4月16日
-
新潟・十日町産魚沼コシヒカリ使用「米粉ろおる」ジャパン・フード・セレクションで最高賞2025年4月16日