備蓄米 政策効果なければ追加放出 江藤農相2025年3月18日
江藤拓農相は3月18日の閣議後会見で政府備蓄米の売り渡しについて今週中に7万tの入札公告を実施するとともに、さらに流通状況に改善が認められなければ「追加で放出する」と改めて表明した。ただ「しばらく様子を見る」として時期は明らかにしなかった。
江藤農相
農林水産省が3月17日したデータでは3月3日から9日の週のスーパーでの米の販売価格は5kgで4077円と前週から125円、3.2%上がり、初めて4000円台となった。前年同期は2032円で99.3%増とほぼ2倍の価格となった。
江藤農相は備蓄米の第1回入札を実施し、18日から集荷業者への売り渡しも行われているが「政策効果としてはまだ反映されていない。消費者の方にはご苦労をかけている」と述べた。
ただ、今週中に7万tを売り渡す第2回入札の公告を行うことから「それよって需給が安定し流通が正常化して落ち着きを取り戻すことを期待している」とした。
適正な米価水準については「赤字がずっと続く状況では作る人はいなくなる。当たり前の話」と指摘し、今国会で審議される合理的な価格形成に関する法制度は「米も対象になる。生産者が生産を継続できてしかるべき利益が手元に残り、消費者にも今までどおり買ってもらえる。それが合理的な価格。それが今後決まっていくものと思っている」と述べた。
また、備蓄米の売り渡しは政策効果がなければ「追加で放出する」と改めて強調した。
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