米の生産目安見直し 1.7万トン増産へ 北海道2025年4月23日
北海道農業再生協議会水田部会は4月22日、2025年産の道産米の生産目安を、昨年12月に決めた49.7万トンから1万7141トン増やし、51万4141万トンにすることを決めた。12月の決定後の見直しは初めて。放出された政府備蓄米の買い戻しに応じるための対応で、増産することで「北海道産米の安定供給」を図る。
2025年北海道産米の「生産の目安」見直しイメージ
出所:北海道農業再生協議会令和7年度第1回水田部会配布資料
備蓄米買い戻されても安定供給できるよう
北海道農業再生協議会水田部会は昨年12月24日、25年産主食用米の「生産の目安」を49万7000トン、平年収量から換算した面積は8万7054ヘクタールとした。
その後、25年1月になって、農水省が政府備蓄米放出(買い戻し条件付き売渡し)を行うと発表。これまでの2回の入札で道産米は1万2452トンが落札された。4月23~25日に行われる第3回入札では、販売提示数量に道産米が 6080トン含まれている。これらを25年産で政府が買い戻すと「北海道米の安定供給に影響を及ぼす懸念がある」ことから、道再生協では、25年産米の「生産の目安」を追加設定した。面積は3000ヘクタール増やし9万54ヘクタールとする。
春作業進捗、加工用米等の契約も考慮
追加設定にあたっては、政府備蓄米に含まれる道産米の数量、今後の放出の可能性のほか、産地ではすでに春作業が進み、加工用米やその他の用途についても実需者との契約等が進んでいること、25年産米の政府備蓄米の買入れ入札が延期されていることも勘案したという。
道中央会とホクレン「安定生産・安定供給、極めて重要」
JA北海道中央会とホクレンは今回の決定を受け、「産地として安定生産・安定供給を行い、消費者の期待に応えることが極めて重要」「主食用米の最大限の生産に努めてまいります」とするコメントを発表した。
備蓄米放出決定前に決めた「生産の目安」に備蓄米買い戻し分が含まれていないことは他の府県にも共通しており、「目安」引き上げがさらに広がるか注目される。
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