米:農業倉庫火災・盗難防止強化月間2021
【農業倉庫火災・盗難防止強化月間2021】施設点検や台帳確認を 公益財団法人農業倉庫基金 長瀬仁人理事長2021年11月30日
公益財団法人農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏
平素、当基金の事業にご支援、ご協力をたまわり、厚くお礼申し上げます。
当基金では、令和3(2021)年11月15日から令和4年1月31日までを、「農業倉庫火災・盗難防止強化月間」に設定し、JA全農と連携して、施設の防災防犯の徹底を図る運動を展開しているところです。
当基金の損害補償対象となった火災事故は、前年度では農業倉庫で1件、カントリーエレベーターで1件、ライスセンターで3件、合計5件発生し、今年度も現時点でライスセンターで2件発生しています。また大事にいたらなかったものの、農業倉庫の空くん蒸に使用したリン化アルミニウムくん蒸剤の残さが発火したなどの話も聞いています。
万が一の備え大切
定期的に農業倉庫周りの整理や清掃などを徹底して、放火防止の観点からも倉庫周辺に燃えやすいものを放置しないこと、倉庫の前室には灯油などの危険物を置かず、火災警報設備や消火設備は定期的に点検して万が一の時に使用できるようにしておくことが重要です。
カントリーエレベーターやライスセンターのように直接火を扱うことがない農業倉庫においても、破損した機械のベアリングの摩擦熱による発火や老朽化による漏電や改修工事の火花などにより火災になった事例もあるので、注意が必要です。
また、保管米麦の盗難事故防止のためには、防犯責任者を任命して防犯体制を明確にするとともに、不在時は各倉庫や敷地入口の施錠を必ず行い、防犯灯を設置して、適時見回り等を実施願います。保管台帳と現物在庫が一致していることを毎月確認することも重要です。
大切な米麦の保管管理に万全を期すためにも、この強化月間の期間中に、役職員の防災防犯体制を確認のうえ、火災と盗難防止に重点をおいた管内全施設の巡回点検の実施をお願い申し上げます。
なお、直接火を扱うカントリーエレベーター、ライスセンター施設の火災事故は、残念ながらほぼ毎年どこかで発生しています。そのほとんどが乾燥機や関連設備の点検整備と清掃が不十分だったことが原因になっているので、この期間にあわせてご確認をお願い申し上げます。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日